出版社内容情報
【歴史地理/歴史総記】複雑化する国際情勢の中でますます重視される地政学。戦略的思考を養う上で欠かせないのが、歴史理解を加えた地理の読み方だ。本書は地政学の入門書として、基本となる考え方とアプローチを情報のプロが伝授。ビジネスシーンにも役立つ!
佐藤優[サトウマサル]
内容説明
地理的要素から政治を考えるのが古典的な地政学のアプローチだ。だが、21世紀を“先読み”するにはそれだけでは足りない。歴史、宗教、民族、思想、ネット空間に広がるあらゆる情報からいくつものシナリオを用意しなくてはならない。ロシア、中国、EUの次なる一手は何か。新たなる覇権国家はどこか?教養の一体理解で手に入れる最強の戦略的思考!
目次
第1章 私と地政学の出会い
第2章 ロシアと中東をめぐる勢力図
第3章 「パナマ文書」と地政学
第4章 ネット空間と地政学
第5章 国家統合と地政学―沖縄編
第6章 国家統合と地政学―EU編
第7章 中国の海洋進出が止まる日
著者等紹介
佐藤優[サトウマサル]
作家、元外務省主任分析官。1960年生まれ。同志社大学大学院神学研究科修士課程修了。外務省入省。在ソ連邦日本国大使館勤務等を経て、対ロシア外交で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕。09年、最高裁上告棄却。13年、執行猶予期間を満了し刑の言い渡しが効力を失う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
108
先日、山内昌之さんとの対談の地政学の本を読んだ関連で呼んで見ました。やはりお一人でかかれているせいか論点がまとまっていて読みやすい気がしました。地政学との出会いから始まり、「パナマ文書」あるいは日本の中での沖縄の位置づけでかなり踏み込んで書かれています。最後は中国の海洋進出を誰が止めるのか、ということで締められています。2018/02/09
Emperor
34
地図帳と世界史の教科書をつまみに読みました。楽しすぎて鼻血でそうでした。2018/03/27
James Hayashi
32
新書でありカバーしている範囲がかなり広いため、広く浅く地政学について論じられている。パナマ文書やロシア、中国など不安定要素のある国などを俎上に載せ未来を見つめる。2019/03/22
非日常口
28
良い悪いで批評が行われることが多いが、仮に自分が本当に良いと思った知はタイトルにあるよう「使える」かどうかである。本書前半はマッキンダーを主軸に読み解き、後半は沖縄、EU、中国の動静を地政学的な観点から読み解いているが、著者の講義を直接聞いている人は、おそらくどこかで聞いた内容の要点がまとまっている程度に感じられるだろう。本書は具体的な使用例を主眼に置くので、様々な著書から理論面をきっちりまとめた形で次回作が出ることを希望する。マッキンダーを読まずに流行りで地政学を冠する本が増える中、正攻法な入門書。2016/05/16
サトシ@朝練ファイト
27
ウィグルの西隣に第2のISね2016/08/15