出版社内容情報
この国には独善か偽善かしかないのか? 「反知性主義」的罵詈雑言にさらされながらも、発言をやめない著者がたどりついた答えとは。小利口な傍観者にならず、権力者の論理やお仕着せの正義に洗脳もされず、まっとうに考え、前向きに行動するために。
内容説明
傲慢な権力者の“反知性”でもなく、か弱きインテリの“知性”でもない、しなやかな“半知性主義”の誕生!知性はほどほどに、ほどよい形であればいい。権威に支配されない知性、忖度で縮こまらない知性。ネトウヨのヘイトスピーチに身をさらし、「知的なもの」への憎悪の激しさに戦慄し、そして国会前の安保デモに日参して見えてきたこの国の知的風土のおそるべき荒廃と、希望の光。
目次
序章 「半知性主義」ってなんだ?
第1章 権力者がかかる病「傲慢症候群」
第2章 正義ほど傍迷惑なものはない
第3章 ネトウヨはなぜ知性を敵視するのか
第4章 “おバカ”礼賛で得するのは誰か
第5章 誰が権力者の暴走を止めるのか
著者等紹介
香山リカ[カヤマリカ]
1960年、北海道生まれ。東京医科大学卒業。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。精神科医として病院での診察に携わるかたわら、豊富な臨床経験を活かし、幅広いジャンルで評論・執筆活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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