朝日新書 心の病、初めが肝心―早期発見、早期治療の最新ガイド

水野 雅文【著】

朝日新聞出版（2015/06発売）

• サイズ 新書判／ページ数 227p／高さ 18cm
• 商品コード 9784022736192
• NDC分類 493.72
• Cコード C0247

出版社内容情報

【自然科学/医学薬学】うつ病など、多くの精神疾患は不眠・不安といった平凡な症状から始まる。早期発見が肝心だ。本人、家族、職場の人たちに向け、早期の気づき方を解説し、予防・治療法や会社の対応策を示す。著者は産業医も務める医大教授で精神医学の権威。

内容説明

不眠、食欲不振、イライラ―。このサインを見逃してはなりません。「うつ」などの精神疾患を発病する兆候です。とくに精神疾患では、早期の対応が大事。発病を防ぎ、遅らせ、重症、慢性にさせないためです。東邦大学医学部教授（日本精神保健・予防学会理事長）が認知行動療法などを含め、予防・治療法を平易に解説。

目次

第１章　精神疾患も予防の時代へ（誰でもかかる病気；「いつもとちがうな」と思ったら　ほか）
第２章　早期に気づくための簡単マニュアル―ころばぬ先のチエックシート（この１週間で、寝つきが悪かったり、朝の目覚めが早すぎることがありますか；食欲不振や過食がありますか。体重減少、体重増加はありますか　ほか）
第３章　心の病を重くしないコツ（急速に増えた“うつ病”；患者さんはもっと発言を　ほか）
第４章　正しい治し方（心の健康とストレス；子どもの引きこもりも、いい機会だととらえる　ほか）
第５章　「心に効く」生活習慣とは？（ポジティブシンキング；「楽しいとき」を心に刻んでおく　ほか）

著者等紹介

水野雅文［ミズノマサフミ］
東邦大学医学部教授（精神神経医学）、東邦大学医療センター大森病院メンタルヘルスセンター長、同大橋病院心の診療科部長。１９６１年生まれ。慶應義塾大学医学部卒、同大学院修了。イタリア政府給費留学生としてパドヴァ大学へ留学。慶應義塾大学医学部精神神経科専任講師、助教授を経て２００６年より現職。日本精神保健・予防学会理事長、Ｐｒｅｓｉｄｅｎｔ，Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ　Ｅａｒｌｙ　Ｐｓｙｃｈｏｓｉｓ　Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ（国際早期精神病学会理事長）など役職多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[だーぼう]

あの状態が続けば自分だってどうなっていたかわからない。もはや対岸の火事などではまったくない。ブログに感想を書きました。

2017/10/04

[こうちゃ]

☆4.5 心の病、その中でも特に鬱病・統合失調症に関しての記載が多いです。いずれにしても、身体の病気と同じで早期発見、早期治療が大事とのこと。本人・家族・周りの人の気づきでなるべく早く対処すれば予後も良いらしいです。メンタルクリニックの敷居が低くなったと言えどもまだまだ躊躇することも多いはず。職場でかなりストレスを感じている方は本書で紹介の」〔5分でできる職場のストレスセルフチェック〕がおすすめ。また巻末に統合失調症のプライムスクリーンの記載もあります。何かあったら、著者に診てもらいたいと思いました。

2015/11/17

[けんとまん１００７]

難しいことを、わかりやく書かれているので、とてもよみやすい。よみやすいが、内容は深く広いものがある。実際に、職務として対応をしている部分もあるので、参考になることも多いし、納得する部分も多い。できるだけ早い段階での気づきと対応が、何よりであることは痛感している。自分自身もまったくゼロではないと思う。もしかすると、そう思えない場合のほうが深刻になる可能性が高いのかと思う。ないより、こういう部分についての基礎的な知見をひろめていくことが、今、最も求められているのだと思う。

2015/08/28

[kuma suke]

読みやすい。時間薬と言われるほどだから、早期発見、早期治療は大事なんだろう。治療が長くなるとしんどいもんな。

2015/06/28

[mocchi]

うつ病が身近な疾患で、新たな治療ができてること、さらにそれにあわせて我々も受け入れていかないといけないことを知りました。何故か、安心できました。

2015/12/24