朝日新書<br> 日本の官能小説―性表現はどう深化したか

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朝日新書
日本の官能小説―性表現はどう深化したか

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  • サイズ 新書判/ページ数 243,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022736093
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0295

出版社内容情報

【文学/日本文学評論随筆その他】日本の官能小説に焦点を当て、戦後の表現のなかで官能・エロスがどう描かれてきたかを歴史的・具体的に見ていく。エロスをめぐる官憲とのせめぎ合い、そのなかで時代風潮を背景にエロス表現がいかにして深化していったかなど「性」から見た戦後史!

内容説明

戦後70年を彩った官能作品の潮流。大きく解放された「性の世界!」ギラギラの戦後発展史を検証。官能小説研究の第一人者による肉棒文化の集大成。

目次

第1章 焼け跡のエロス
第2章 官能の目覚め
第3章 タブー視をふりはらう性描写
第4章 女性官能作家の登場
第5章 ソ連崩壊しても官能は深化
第6章 通信新時代―21世紀の官能

著者等紹介

永田守弘[ナガタモリヒロ]
1933年東京都生まれ。東京外国語大学中退、『ポパイ』シリーズの翻訳などがある。官能小説を長年にわたり年間300篇あまり読みこなす評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クサバナリスト

12
官能小説を当時の風俗・文化・流行歌と共に振り返る面白い作品だ。図書館で借りたのだが、官能小説そのものは図書館に置くことはないのだろうが、本書のような図書は置いてくれるんだなと、この本を買ってくれた図書館に感心した。2015/06/20

ワッピー

6
米軍占領下の焼け跡時代から現代にいたる官能小説の傾向を追う労作。こうして並べられてみると確かにその当時の社会心理とも関係の深い表現というか、共感を集める妄想はあるんですねぇ。どこにフォーカスするかによって見え方もだいぶ変わってくることを実感。それぞれの時代背景の解説とともに文中に引用された各作品もさることながら、巻末年表、著者による章間「官能小説の効能」コラムも面白く読めました。2015/07/19

富士さん

5
エロマンガ、エロアニメと来て官能小説にも手を伸ばしました。この界隈の第一人者ということで期待したのですが、何かずれている。通時的にトピックが押さえられており、一つの歴史観を提示する意義は大きいと思います。しかし、定義とか、出版総数とか、ジャンルの分類とか、出版社の性格とかもっと業界内で語ることがあるはずなのに、中途半端な社会評論が入っている意味を感じません。読者層とか、フェチのニーズとか、他のポルノ分野との関係などは、もっと丁寧に分析すべきで、社会の在り方はその結果見えて来るのが正しいように思います。2023/10/06

4
どの官能小説を読もうかな、としたときにこれを見つけてオビのアオリに惹かれて購入。読んでみたいな、という作家がみつけられたり、官能小説界の歴史が見えたり、するすると読了。もっと深く官能小説について知りたいところ。2018/08/26

kenitirokikuti

3
本書は著者による『ダカーポ』の官能小説紹介コラムの蓄積がベースなようす。官能小説が最後に摘発されたのは1978年富島健夫『初夜の海』。以後は単なる娯楽読み物になったようだ。70年代後半ごろにスポーツ紙や夕刊紙の急成長により官能小説が大衆的になった、女流の丸茂ジュンの登場、85年にフランス書院文庫やマドンナメイトなど文庫化で駅や空港で売られるように、など2015/05/10

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