朝日新書<br> 穏やかな死に医療はいらない

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朝日新書
穏やかな死に医療はいらない

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  • サイズ 新書判/ページ数 233p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022734891
  • NDC分類 490.4
  • Cコード C0247

出版社内容情報

 多くの人が望みながらかなえられない「ピンピンコロリ」。実は、無駄な延命医療をやめることで、人は眠るように穏やかに、人間らしく死ぬことができる。外科をやめて終末医療に生涯をかける医師が語る、穏やかに死ぬための生き方。

内容説明

点滴、酸素吸入、胃ろう、抗がん剤…。あの治療は、本当に必要だったのだろうか?外科医を辞めた在宅緩和ケア医が語る幸せな死に方。

目次

プロローグ 僕が外科医をやめたわけ(治療をやめて自分らしく生きる;フルコースの延命治療 ほか)
第1章 上手に枯れて穏やかに死ぬ(「ゆっくり」「じんわり」穏やかに生き抜く;僕が後悔している延命治療―胃ろう ほか)
第2章 自宅はホーム、病院はアウェイ(病院医師が帰宅に反対する理由;自宅だからできる穏やかな死 ほか)
第3章 自分の最期は自分で作る(死を受け入れよう。でも余命診断は当たらない;最期のお別れはお早めに ほか)
第4章 これまでの死の光景、これからの死の光景(がん発覚;術前検査 ほか)

著者等紹介

萬田緑平[マンダリョクヘイ]
1964年生まれ。群馬大学医学部卒業。群馬大学附属病院第一外科に所属し、外科医として手術、抗がん剤治療、胃ろう造設などを行うなかで終末ケアに関心を持つ。2008年、医師3人、看護師7人から成る「緩和ケア診療所・いっぽ」の医師となり、「自宅で最期まで幸せに生き抜くお手伝い」を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

30
医師には、老衰死、自然死という発想がありません(21頁)。 著者は、最期まで生き抜いてもらうことで、患者さんやご家族 に満足してもらいたいと思うようになったという(27頁)。 ゆっくりコロリ(38頁)もありだろうな。 患者の本意を遂げるには、 ご家族の理解とそのケアが重要といわれる(104頁)。 延命治療がその患者にとって幸せか、どうか、 読者も考えさせられる。 孤独死ではなくて、孤高死という(127頁)。 尊敬の念をもって逝くということ。 2014/03/28

kinkin

29
外科医から在宅緩和ケア医に転身した著者。終末期医療と死の現場について書かれた本。チューブや点滴の管をつけられて苦しみながら病院で死を迎えることがほとんどである現在の日本の医療について、それが本当に死を迎えることとして人間らしいことなのか。著者は上手に枯れて穏やかに死ぬ、目指すは「ゆっくりコロリ」老衰モードが大事だと書いている。穏やかな死に医療はいらぬ、私も同感である。家族や知人、親戚と在宅で穏やかに過ごし静かに迎える死。超高齢化社会に直面している今考えながら読みたい良書、是非!2014/05/03

シンシア

21
穏やかな死を…とても共感できる内容でした。こんな医師とチームがくめれば、死を受け入れる事もできるのかもしれません。2013/11/21

501

19
再読。医療は人の人生に欠かせないものではある反面、死なせない(可能な限り延命させる)ということが、人間らしい死を奪うことになりうるということ、死生観を医療に委ねてはいけないということを再認識させてくれる。2022/12/31

くまクマ

19
自分らしく生きること、自分らしい最後を迎えること、この本で改めて自己選択・自己決定の大事さを思い知りました。加えて、家族の理解とサポートも勿論必要です。そして、穏やかな最後を導いてくれる医者との出会いも欠かせない。すべての人が同じ気持ちで支え合う時に、幸せな死を迎えられるのでしょうね。在宅緩和ケアについて、もっと勉強したいと感じています!2013/08/08

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