内容説明
IKEAやコストコが家族で出かけたい場所ナンバーワンだと胸をときめかせて語る彼女(妻)たち。ただ「安いから」「高いから」という判断基準を取っ払った価値観は、なぜうまれたのか―。高級ブランド品よりも小さな贅沢。海外旅行よりもショッピングモールでプチ遠足気分を味わう。消費は海外旅行型から身近な遠足型へ。デフレだからモノが売れない?そんなの言い訳です。
目次
第1章 「モノが売れない時代」に「女こども」が買っているモノ
第2章 「海外旅行型消費」から「遠足型消費」の時代へ
第3章 デフレ消費論・格差マーケティング論の嘘
第4章 雑貨って言うな!
第5章 「新しさ」に惹かれる私たち
第6章 キラキラ消費の未来
著者等紹介
中沢明子[ナカザワアキコ]
1969年東京都生まれ。編集者を経て、ライターに転向。女性誌をはじめ、幅広い媒体でインタヴュー、書評などを執筆
古市憲寿[フルイチノリトシ]
1985年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程在籍。慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員(上席)。有限会社ゼント執行役。専攻は社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
36
「朝日新聞出版から出している新書なのにこんなに軽い本でごめんなさい。」と最後に書いてあったけど書き下ろしなのになぜに「お父さん」をターゲットに書いたのか?新書版だから? 「お父さん」は読まないと思う。 LEE世代だけどLEE世界とは程遠い生活。マートは存在もしらなかった。マスキングテープの流行の発端は初めて知ったけどマステは大好き❢ コストコのピザもパンも好きだけど会員になろうとは思わない。H&Mは質が悪過ぎてどーも。 結果埼玉が一番で落ち着いてたけど私も同感。2015/06/28
壱萬弐仟縁
31
非日常感(18頁)。 キラキラ消費。 話し言葉で書かれている。 コンサマトリーとは自己充足的、 身近な関係や幸せを大切にする 価値観(118頁)。 SNS普及で、クチコミマーケティング が流行(160頁~)。 いいね! 以外にも「だめだね・・・」 とかボタンがあってもいいんだが。 共感マーケティングは、感度の良い人を 取り込むのがポイントという(164頁)。 知識を調整して統合する力が重要な 時代(212頁)。 2014/08/20
犬こ
23
2011年の本なので、当時ブームだったコストコ、イケヤ、H&M、都市郊外アウトレットモールなどを総じて、遠足型消費について。物が売れなくなったと言われつつ、マスキングテープや、ゴパンなど生活必要外のモノは売れるとのこと、これは今も同じかも。バブル以降の消費者の移り変わりなど、いろいろ為になりました。2017/02/05
ふろんた
18
買い物をレジャーの一つと捉え、消費のキラキラ感を楽しむ。2010年当時でもう古びてはいるんだけど、今のトレンドもこういう体験があって生まれているんだろうな。2017/06/16
ごへいもち
18
面白いこともいろいろ書いてあったけど軽さを売りにしているような文体に最後までズレを感じた2012/06/16