内容説明
明治初年から第二次大戦終結まで、洋行しビジネスを開拓したサムライビジネスマン。森村ブラザーズ、三井物産、三菱商事、日本郵船、横浜正金銀行、八幡製鉄、鐘紡、三菱造船、朝日新聞、毎日新聞など、「日の丸」を背負った大手企業の社員たちは異国で何を見、何をし、何を感じたのか。
目次
第1章 明治維新から第一次大戦までの通商―1868年から1914年における商社・銀行・海運
第2章 第一次大戦から第二次大戦までの通商―1914年から1939年までの商社・銀行・海運
第3章 技術導入には洋行が必要―1867年から1939年までの製造業
第4章 報道マンの国際化は早かった―1868年から1939年までの報道
第5章 第二次大戦前の洋行ビジネスマンたち―1868年から1939年までの全体レビュー
第6章 ラスト・リゾート・ベルリン―1939年から1945年までのベルリン全体論
エピローグ 企業グローバル化の時代まで―1945年以降現在までの全体論
著者等紹介
小島英俊[コジマヒデトシ]
1939年、東京都生まれ。東京大学法学部卒。三菱商事・化学品部門で国内外勤務。その後食品関係の(株)セデベ・ジャポンを設立し代表取締役を務めた。鉄道史、旅行史、近代史をライフワークとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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中年サラリーマン
13
日本人は戦前からガンガン海外へでていってる。ホント思ってたよりもアグレッシブに。戦後の驚異的な復興に関しても、絶対戦前の外貨を稼いだビジネスマンたちの経験値が生きまくっていると思う。日本人は外の世界に何かいいものを見つけたときはホントすごい行動力を発揮するなぁ。2015/02/03
rbyawa
0
e066、どちらかというと冒頭の森村商会や、横浜正金銀行、三井三菱を代表する財閥らの成長進捗を見たかったので、まあ、悪い内容でもなかったんですが、もうちょっとそこが詳しかったら良かったかな、というのが正直なところでしょうか。ただ日露戦争以降第二次世界大戦まで、洋行に戦時事情がどうしても絡んで来る、という時代になると個別の話よりも全体や個々の事情が語られるのは仕方ないよなぁ。ドイツなどにはほとんど残留するような形で終戦まで結構な人がいたんですね、しかし、対アジア貿易のほうが圧倒的なのに欧米が尊ばれたのか…。2014/03/07