内容説明
収入ダウン時代、来たる―雇用・老後・増税不安に覆われた庶民の家計・非常事態に立ち向かう!経済ジャーナリストとして幅広く活躍する著者が、政治経済の潮流を読み解きながら、虎の子の資産を守るための知恵、やってはいけない投資への警告など、今いちばん安全で、すぐに役立つ「家計の法則」を説く。
目次
第1章 非常事態宣言の「なぜ?」を解く(なぜ、給料は上がらないのか;なぜ、非正社員問題が拡大したのか;なぜ、貧富の差が開くのか ほか)
第2章 政策の「なぜ?」を解く(なぜ、子ども手当と高校無償化が必要なのか;なぜ、配偶者控除、扶養控除を廃止するのか;なぜ、事業仕分けが急がれるのか ほか)
第3章 非常事態に「立ち向かう」ための「なぜ?」をおさらいする(なぜ、家計の見直しが必要なのか;なぜ、妻も働くことが必要なのか;なぜ、ライフ&マネープランの見直しが必要なのか ほか)
第4章 これからの政治にもの申す
著者等紹介
荻原博子[オギワラヒロコ]
1954年長野県生まれ。明治大学卒業後、経済評論家の事務所に勤務。82年に独立、フリーの経済ジャーナリストに。難しい経済と複雑なお金の仕組みをわかりやすく解説することで定評がある。TV・ラジオのコメンテーター、新聞、雑誌連載など幅広く活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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月讀命
54
銀行金利ゼロの時代が長く続き、虎の子の財産を大きく増やそうと投資信託や個人年金に手を出したくもなる。確かに上手くいけば大きく利殖する事も可能だろう。しかし、世の中は全てバランスシートであり錬金術が無い以上、半分の人は損をする。得するのは金融知識豊富な専門家、損するのはそれ以外の人であるとい事は自明の理である。大体、企業は何故投資信託、個人年金を売るのかと考えると営利目的であって、宣伝文句はタテマエであり庶民の将来の生活の事等は考えていない。この本は、庶民の視線で政治経済の潮流に立ち向かう為の方法論である。2012/10/25
コウメ
37
2010年に書かれた本小泉政権の時の日本の状況古いと思って若干「払ってはいけない」とかぶっていた。そっと閉じた。2019/05/26
つたじゅん
6
保険はもうすこし見直す余地あるかも。2012/06/15
Humbaba
5
もはや右肩上がりの経済は期待できない.まずはそれを前提として今後のライフプランを描いていく必要がある.現在の金融界は安定しているとは言いがたい.そのようなときは,現金という最も流動性の高い形で資産を持っておくことが安全である,との主張.2010/12/25
hatagi59
4
何点か勉強になる点があったので備忘録を。 日本の地価について。不動産の時価会計導入による企業の土地に対する価値観の変化と生産緑地と宅地化農地の税制の変化。 年金について。 老齢年金のことだけ考えていてはダメ。障害年金と遺族年金があるので、万が一のケースを考えておかないとダメ。2014/10/17