内容説明
戦後最悪のマイナス成長が確実だ。輸出産業が総崩れしたことを受けて「外需頼み」のもろさを指摘する声が相次いでいる。しかし、反省すべきは「対米偏重」の貿易構造で、今こそさらなる海外展開の加速が求められているという。気鋭のエコノミストが企業生き残り策を大胆に提言した意欲作。
目次
はじめに 自国の内需拡大にこだわると日本経済は衰退する
第1章 「新グローバル戦略」の必要性
第2章 攻め込む消費マーケットとして、どこが有望か
第3章 高速鉄道ルネサンスで世界制覇
第4章 レアメタルの宝庫、アフリカ諸国を狙え
第5章 韓国企業の「成功」に学ぼう
第6章 日本企業がリードできる新分野は何か
おわりに 「アニマルスピリッツ」を発揮して、新・グローバル戦略を強化せよ
著者等紹介
門倉貴史[カドクラタカシ]
エコノミスト。1971年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。横浜銀行のシンクタンク・浜銀総合研究所、第一生命経済研究所などを経て、2005年に独立してBRICs経済研究所を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
9
最後に「ナイトの不確実性」を持ってくるのが正直な方だと思う。韓国のグローバル戦略を見習うべきというのは同意見。2013/06/18
tapdan
0
海外進出する上で、国やビジネスについて書かれた本。製造業がどうグローバル化(進出国を選ぶか)に取り組むべきかを示している本だ2010/05/03
Great Eagle
0
内容としてはグローバリズムの視点で新興国に進出しようという陳腐な内容2009/10/17
マープル
0
なんだかんだ言ったって、やっぱ外需だよ!世界に飛び出せ日本企業!!ということで、中長期的に有望と見られるBRICsなどの発展途上国の市場を分析、日本企業にとって有利な戦略を提示する。ただ、ここでいわれる日本企業というのは、いわゆる大企業が中心(電機・自動車・鉄道・原子力など)、ベンチャー系の話はまったくといっていいほど出てこないので、そういう期待を持って読むと肩すかしを食うよ。2009/08/10
TiawPai
0
2009年に書かれた経済戦略の本なので、申し訳ないですが正解不正解を吟味しながら読ませて頂きました。途上国の成長についてはある意味書かれているとおりですが、欧米日本がやらなかった実力に合わない採算無視したインフラ整備もままあるので危険と隣り合わせです。新幹線で採算とれる国はもともと都市整備が整った先進国だけのような気がします。韓国企業の成功に学ぼうと今叫んだら失笑されると思います。2018/02/27