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朝日新書
歌麿 抵抗の美人画

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  • サイズ 新書判/ページ数 231p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022732576
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C0271

内容説明

「寛政の改革」の時代を生きた絵師・歌麿。時の老中・松平定信は、次々と浮世絵に対する禁令を出す。男は、それでも描き続けた。描くことが生きることだから。秘蔵コレクションをカラー40ページで一挙公開。

目次

第1章 封印されてきた幻のコレクション
第2章 紫の謎
第3章 歌麿登場
第4章 苛烈な政治改革
第5章 闘う絵師
第6章 栄光の日々
第7章 流行絵師の焦燥
第8章 失われゆく力

著者等紹介

近藤史人[コンドウフミト]
1956年愛媛県生まれ。東京大学文学部独文科卒。NHKにディレクターとして入局、教養番組などを担当。制作した主な番組は、NHKスペシャル「革命に消えた絵画―追跡ムソルグスキー『展覧会の絵』」(放送文化基金奨励賞受賞)など。著書の『藤田嗣治「異邦人」の生涯』は第34回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Cinita

4
ボストン美術館・スポルディングコレクションの調査をベースに、「度重なる規制に抵抗し続けた画家」としての歌麿を概説した一冊。サイズは小さいながらカラー図版も多く、特に当該コレクション独特の褪色せずに残った「紫」の美しさが白眉。「錦織歌麿形新模様」の主線を省いた絵作りや斬新な服飾デザインも好きだなあ……。規制を掻い潜り、時に逆手に取りながらヒット作を飛ばしてきた絵師が、徐々に規制に縛られ、焦りからの老害ムーブもあってトレンドに取り残されていく過程が辛い。なんかSNSでバズりを求める絵師を連想してしまった。2022/11/13

桑畑みの吉

3
筆者はNHK関連の番組プロデューサーであって浮世絵の専門家ではない。第1章~2章ではそんな筆者が担当した番組『歌麿 紫の謎』をもとに歌麿がなぜ紫色に固執したかを考察している。続く第3章~8章では謎の多いその生涯について現存する作品を通じて解明するという構成になっている。このての新書には珍しいカラーページも40ページほどある。歌麿の全盛期は庶民の生活にいろいろと幕府の規制が入った時代であった。そんなお上に対して知恵を使い規制を潜り抜ける…庶民が熱狂的に支持する流行絵師としてのプライドが興味深かった。2020/09/22

Riko

0
図書館で借りた2011/11/27

はるい

0
著者の歌麿を見る目が優しく、愛情にあふれている。栄光の日々の挑戦的な眼差しや、晩年の衰弱した様子が目に浮かぶ。2009/05/17

うずまき

0
大づかみでは目新しい内容でもない気がするけれども、簡潔にまとまっててわかりやすい。例としてあげられている図版もカラーだし。2009/03/03

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