出版社内容情報
四川地震の現場で見た五輪開会式の様子から、「一人っ子」政策の網の目をくぐり生まれてくるオリンピック・ベビーとの出会いまで。「死」から「生」の現場へと五輪を背景につむがれる家族の物語。訪中を重ね、丹念に取材をした直木賞作家による珠玉のルポルタージュ。
内容説明
五輪開催の一年前から取材を重ねた作家の目をとおして見えてくる、生まれ変わろうとする北京、そして中国のもうひとつの姿。四川大地震の被災地から、2010年に万博が開かれる上海まで。国家が演出した「素晴らしき北京五輪」の隙間から覗いた、それぞれの今を生きるフツーの人々の物語。
目次
序章 「五輪」はまだ始まらない
第1章 北京には、いろんなひとがいる
第2章 取材の旅は天津から始まる
第3章 四川の被災地で笑顔と涙を見た
第4章 オレは中国が嫌いだ。でも…
第5章 北京にて、はじめてのおつかい
第6章 青島でキレた!
第7章 盧溝橋で再びキレた!
第8章 国旗と老人と八月十五日
第9章 北京には、やっぱりいろんなひとがいる
終章 祭りのあと
著者等紹介
重松清[シゲマツキヨシ]
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒。出版社勤務を経て執筆活動に入る。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。