出版社内容情報
祖母や母の思い出話を通して漱石の生きた痕跡を記憶にとどめる孫娘が、晩年にあたって家族への思いをつづる。漱石門下の作家・松岡譲と漱石の長女・筆子を両親に持ち、長年アメリカで日本語や日本近代文学を教えてきた著者が、いまも読まれ続ける漱石作品の中から、家庭人としての漱石に注目する。祖母・鏡子につきまとう悪妻説についても、実際に触れた祖母の姿や漱石作品で書かれた妻像から漱石夫婦の関係を問い直す。
内容説明
漱石の夫婦愛、漱石の親子関係、漱石と家族観―死後90年以上たっても読み継がれる文豪の素顔。愛の人・漱石の真の姿。死後九十一年たった今、彼の生きた痕跡を祖母や母たちの思い出話から、孫娘が綴る。
目次
第1章 漱石について聞いたこと、思ったこと(借家住まいの漱石;漱石生前の経済状態;おしゃれな漱石 ほか)
第2章 祖母鏡子の思い出(祖母という人;鏡子の戸籍上の名前はキヨ;気前のよかった祖母 ほか)
第3章 母筆子の思い出(母筆子と祖母鏡子;私の人生で一番影響を受けた人は母;母の愛 ほか)
著者等紹介
松岡陽子マックレイン[マツオカヨウコマックレイン]
1924年東京生まれ、父、作家松岡譲、母、夏目漱石の長女筆子。1945年津田塾専門学校(現在津田塾大学)卒。1952年ガリオア(現在フルブライト)資金で米国オレゴン大学に留学。当地で結婚、そのままオレゴン州ユージン市に残る(夫Robert、1990年に死去)。一男出生後、大学院に戻り比較文学専攻。1964年から1994年まで30年オレゴン大学アジア言語文学部で日本語、近代文学の教鞭をとる。現在オレゴン大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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6 - hey
鼻炎
けいちか
三井陽子
yagian