朝日新書
石油で読み解く「完敗の太平洋戦争」

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022731579
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0221

内容説明

戦争は、「石油」に始まり、「石油」で決まる。元石油公団理事が、太平洋戦争を俎上に載せ、戦争と石油の関係を、冷徹な眼で分析した。「日本帝国必敗の理由」、ここにあり。

目次

1 迫りくる戦争と石油
2 開戦‐南方占領‐資源確保
3 南方補給路の寸断
4 戦略の破綻
5 払底する石油供給
6 教訓を現在へ

著者等紹介

岩間敏[イワマサトシ]
1946年、鳥取県生まれ。早稲田大学法学部卒。日本経済新聞社、トヨタ自販系研究所を経て石油開発公団(のちの石油公団)に入る。ハーバード大学中東研究所客員研究員、石油公団パリ事務所長、計画部長、ロンドン事務所長など歴任。同公団理事ののち、サハリン石油ガス開発常勤監査役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nizi

5
20年近く前の本なためか、「読み解く」といってもどこかで見たようなデータの羅列で、著者が発掘したり新たな視点のようなものがない。新書だとしても物足りなかった。巻末に参考文献が並んでいるので、直接そっちにあたるのがいいと思われる。2024/04/15

mym

2
物資の差で日本は負けた、とはよく言われることだが、最重要物資の一つである石油に着目して定量的に解き明かし、さらに意思決定機構に言及して敗戦を読み解こうとしているのは面白い。お話というより資料集のよう。いかに兵站が重要かということがわかる。「太平洋の嵐」が好きな方にお薦めの一冊。2010/07/05

映画屋

1
補給は大事 寒くて、おなかが減っていると、ろくな事を考えません。2011/12/12

tecchan

0
太平洋戦争の成否のカギは石油にあり。石油の確保の視点から戦争を分析。なぜ無謀な闘いに挑んだのか。情報の軽視、その場凌ぎの対応、陸軍と海軍の確執、政治の無力など、リーダーの無責任体制のために、幾百万人の犠牲者が出たかを忘れてはならない。2017/02/13

新聞太郎

0
筆者は元石油公団理事。その「石油屋」が、「アブラ」を縦軸にして太平洋戦争を読み解く。航空用ガソリン精製の日米技術力格差、真珠湾攻撃の「石油施設見逃し」事件、サハリン・中国・中東の油田開発の大失敗、さらには、タンクの「最後の一滴」まで吸い上げられていた戦艦大和の燃料の秘話、海軍官僚の南方進出欲に踊らされた国政担当者の弱腰ぶりなど、知られざる事実満載。現在に続く「石油と戦争」の深い関係が断然よくわかる。2014/07/24

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