内容説明
空前の豪華メンバーでどうして巨人は、2年連続Bクラスなのか。ゴールデンタイムに放送されながらなぜ巨人の視聴率は、ひとケタなのか。「2006年は巨人没落の初年度」と位置づける筆者が、日本のプロ野球、Jリーグ、さらには大リーグ、ワールドカップをスポーツマネジメントの視点からメッタ斬りにする。このままでは、日本は必ずスポーツ二流国に転落する。
目次
第1章 プロ野球の盟主の凋落
第2章 日本のスポーツ界の世界との比較
第3章 スポーツ経営の大原則
第4章 アメリカのプロリーグ
第5章 日本のプロリーグ
第6章 ヨーロッパサッカー
第7章 オリンピックとワールドカップ
著者等紹介
大坪正則[オオツボマサノリ]
1947年、佐賀県生まれ。帝京大学経済学部教授。専門はスポーツビジネス論。70年、西南学院大学卒。伊藤忠商事でアメリカ駐在中にNBAとビジネスを展開し、プロスポーツ経営を学ぶ。98年、同社を退社、ニッポンスポーツマネジメントを設立したあと、現職に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Taizo
6
経営学の観点から、スポーツを取り上げた本。ぶっちゃけ専門用語も多く、聞きなれない概念も多いため理解ができたとは言い難い。スポーツビジネスに対して自分がいかに理解していなかったことだけはわかった。 ドラフトに関する記述はとても面白い。「戦力均衡」vs「自由競争」。これはNFL、NBAの人気を見てわかる通り経営学的には「戦力均衡」に軍配が上がると結論が出ているようだ。「社会主義だ!」という批判も「客=ファンを喜ばせるのは資本主義の大原則」と見事に論破している。何度か読み返してビジネスモデルを把握したい。2019/09/20
かつばやし
2
スポーツに疎い自分でもわかりやすい構成。日本プロ野球がいかに不健全な構造になっているかがよくわかった。だがバスケットボールの実態はもっとひどい。もう少しスポーツに興味をもとうと思えた一冊。2011/06/04
itchy1976
0
日本のプロスポーツと欧米のプロスポーツの歴史・制度を比較しながら、これからの日本のスポーツビジネスを考察しています。また、スポーツビジネスにはスポーツ経営を知っている人の育成が不可欠だとも説いています。日本のプロリーグが今必要なのは、稼ぐ力をつけることである。そのためには、リーグ経営を「売り手独占」を追求できるしくみを作ることである。http://blog.goo.ne.jp/itchy1976/e/1ecc1313c59b598d0e5ab02ef8d533c62007/04/17