内容説明
オウム事件を機に急浮上してきた宗教法人法改正論議は、宗教界に動揺を与えただけでなく、オウムへの破防法適用の是非、与野党間の攻防までからみ、複雑な様相を呈している。与党は改正案を提出したが、その行方はどうなるのか。宗教の行き過ぎた活動による被害救済を長く続けている弁護士が、現行の宗教法人法と改正論議の問題点に徹底肉薄する。
目次
第1章 カルトの暴走を止める宗教法制への視点
第2章 カルトがもたらした悲劇
第3章 宗教法人法が制定されるまで
第4章 宗教法人天国
第5章 信教の自由の限界
第6章 欧米が考える「信教の自由」
第7章 解散命令について
第8章 破壊活動防止法論議のうねり
第9章 二十一世紀の宗教法人法を考える