内容説明
新宿駅西口地下通路で女性の切断死体が発見された。第二の殺人を示唆する匿名電話が入り、捜査陣は新宿駅西口に張り込む。おとり捜査官の北見志穂も捜査に加わるが、同僚を目の前で殺されて事件は意外な方向へ…。大どんでん返しの最終巻。
著者等紹介
山田正紀[ヤマダマサキ]
1950年愛知県生まれ。74年『神狩り』で衝撃デビュー。82年『最後の敵』で日本SF大賞受賞。02年『ミステリ・オペラ』で日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞し、ミステリ作家の地位を不動のものにした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒコーキ雲
8
5巻連作の最終巻です。思いもかけなかった展開でこれ以上は書けません。今回はかなりエログロですが、それを厭わない方にはミステリーとしては珠玉の5冊ではと思います。面白かった。2015/08/27
ペトロトキシン
7
シリーズ最終巻。被害者体質という人物設定に最後まで馴染めなかった感が強いのだが、そこを否定してしまうとこのシリーズそのものが成立しなくなってしまうので、そこは目を瞑ることにする。最初から主人公の同僚が死にまくるところから、作者はこのシリーズを続けるのが疲れてきてると思わせる。被害者体質を利用したエロい展開は目を瞑るとして、高速道路での密室作成は無理があるような気がしてならない。2016/09/08
ジョナサン
7
え、これで終わりなの?という終わり方です。死に過ぎじゃないの・・・?2014/11/06
みすまりも
7
救いのない結末にショック…。今作もスピーディな、そして謎が多い展開だったので決着を楽しみにしていたのに…これではこれ以上の続編は無理ですね、残念です。もう少し「おとり捜査官」としての活躍を見たかった。2012/10/05
岡 幸治
5
最終巻という事で、今回は間違いなく迫力が違った。不自然な筆致も少なめで密室殺人事件、方から上だけの遺体、遠藤の失踪、いかにもな「美食倶楽部」という、特権階級の存在などなど面白かった。途中で犯人の目星はついたが、彼の異常者、また今回初めて、彼女の男の被害者になってしまう性格というのも納得できた。 今回は◎2013/01/18