朝日文庫<br> 座礁―巨大銀行(メガバンク)が震えた日

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朝日文庫
座礁―巨大銀行(メガバンク)が震えた日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 365p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022644398
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

大手都銀広報室次長の渡瀬正彦は、総会屋への利益供与の事実を知る。やがてその巨額不正融資は、大手証券会社を巻き込んだ一大事件へと発展してゆく…。未曾有の大スキャンダルに遭遇した一広報マンが、退路を断って下した勇気ある決断とは?ビジネスマンの“矜持”を描いた長編企業小説。

著者等紹介

江上剛[エガミゴウ]
1954年兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒。77年旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。97年第一勧銀総会屋利益供与事件で広報部次長として混乱の収拾に尽力。2003年退社。2002年『非情銀行』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

90
江上さんの「抗争」(メガバンクのもと3行による権力闘争)を先に読んでしまいました。これは銀行の総会屋への利益供与の話です。高杉良さんの「呪縛」を読んだり映画を見ていたので内容はよくわかりますが、第一勧業銀行の経営者というのはやはり中位行の経営者でしかないような感じです。他人ごとのような感じですね。もとの三菱や住友の経営者と比べるとだめですね。江上さんも立場上で小説という形体をとったのでしょうが、住友の元頭取や企画部の人が書いたような磯田時代のバブルを総括したドキュメントでも書いてくれればと思いました。2017/11/22

Walhalla

8
大手都市銀行の広報部次長である主人公が、巨額の不正融資の事実を知り、その収拾に奮闘するお話しです。 フィクションという事になっていますが、実質はノンフィクションのようですね。と言うのも、この物語の主人公こそ、著者である江上剛さん自身だそうで、1997年の第x勧業銀行の総会屋利益供与事件の様子が生々しく描かれています。 次長という立場で、頭取をはじめ、相談役・会長・副頭取・上席役員たちに退任を迫るシーンは力が入りますね。 満足いく作品でした。2015/12/28

qsan

5
メガバンクの総会屋への利益供与事件。主人公のモデルは著者自身だそうで、銀行の内部実態が如実に描かれていて読みごたえがあった。組織の中で問題だとは感じながらも、周りに抵抗してどこまで自分を貫けるか・・・難しい問題ですが、少なくとも大企業の経営者には必要な資質でしょう。2014/12/11

terukravitz

4
図書館本★★☆☆☆2014/03/01

takao

3
☆会社は社会のものがテーマ。。 銀行小説。著者は第一勧業銀行広報部次長だった。 2019/11/06

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