内容説明
「現代の人間がこれからも生きつづけたいと願うのなら、この作品集の示す即物性に、ひとつ可能性があるのかもしれない」(「解説」より)―詩人である著者が、日本最古の仏教説話集『日本霊異記』に材をとり、独自の言語感覚によってその官能の世界を現代に蘇らせた極上の作品集。
著者等紹介
伊藤比呂美[イトウヒロミ]
1955年、東京生まれ。詩人、小説家。青山学院大学卒業後、『青梅』(集英社文庫)、『テリトリー論』(思潮社)などの詩集で注目される。傍ら、『良いおっぱい悪いおっぱい』『おなかほっペおしり』(以上、集英社文庫)などの出産・育児エッセイがベストセラーに。ワルシャワ、熊本と移り住み、97年から米カリフォルニア在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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