朝日文庫
終りなき始まり〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 399p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022643377
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

1980年、本国で光州事件が勃発した頃、新宿のバーには在日朝鮮・韓国人の若者たちが夜ごと集い、酒を飲み、熱く語り合っていた。その中に、45歳のタクシードライバーと23歳の女性との、とびきり激しく、切ない恋があった…。超話題作『血と骨』の著者が描く感動の自伝的大河恋愛小説。

著者等紹介

梁石日[ヤンソギル]
1936年大阪市生まれ。高津高校卒。10代から詩作に熱中するが、29歳のときに事業に失敗して大阪を出奔。各地を放浪した末、東京でタクシードライバーとなり、その体験を元に書いた『狂躁曲』(のちに『タクシー狂躁曲』と改題)で81年に作家デビュー。98年、『血と骨』で第11回山本周五郎賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テイク

1
「血と骨」が面白かったので… 血と骨ほど破天荒な出来事が起きる訳ではないが、おそらく作者の自伝的側面がある為、タクシー運転手の部分が面白く関西弁だからか親しみやすい。又、ルーツは朝鮮半島にありながら朝鮮語を話せない在日コリアンの葛藤も考えさせられる。朝鮮総連の幹部に自分達の詩を批判されたときの、朝鮮語は母国語だが日常語は日本語であり思考も日本語だから日本語で詩を書くし、プロパガンダ詩は詩ではない…と祖国のことを思いながらも権力との距離感に悩む。 感想として的外れかもしれないが詩そのものをもっと見たい。2023/05/16

つけ麺部長

0
これはフィクションでしょうか? それとも限りなく実話に近いのでしょうか? 梁石日先生の私小説と認識しておりますが、梁先生の作品の中でも上位ランクに位置するくらい面白いですね! 特に旧友との13年ぶりの再会シーンは何度も読んでしまいました。どうしようもない行き詰まり感が溢れているのですが、人生とはそういうもので、それを何とかして自らの手で打開して行くものなのでしょう。後半も読んでおります。2017/10/12

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