内容説明
デビュー以来の全著作を網羅したカラー版ビブリオグラフィー、作品をチャートとともに読み解く評論、自身が作家活動について語るロングインタビューなど、宮部文学の軌跡をたどるパーフェクトガイド。文庫化にあたり最新情報と『理由』の映画化を記念した大林宣彦監督との対談を加えた改訂版。
目次
チャート式 宮部みゆきワールド
全著作ガイド完全版！
挿絵リバイバルコレクション
三点観測 宮部小説の全てを語る
宮部みゆきの原点 「我らが隣人の犯罪」再録
ロングインタビュー まるごと宮部みゆき
「理由」映画化記念対談 宮部みゆき×大林宣彦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
95
2004年刊行のガイドブック。圧巻なのは約60ページに亘る作者へのロングインタビューだ。当時の代表作『火車』、『理由』、『模倣犯』3つの作品を軸に創作作法や関心事などを存分に語り尽くしている。これがとにかく読ませる！宮部みゆきの頭の中を覗きながらも、その実態が解らないという不思議な内容だ。大林宣彦氏との対談は各々が各々の分野で中身を読み取り、勝負している、求道者たちのせめぎ合いといった気迫を感じた。我我々には宮部みゆきという作家がおり、彼女の作品をリアルタイムで読める。なんと幸せな時代に生まれたことか。2018/11/25
おか
58
マッコト 中身はぜーんぶ宮部みゆき！！！全ての本は何回も読んでいるが 又 この本片手に 再読したくなる。又 「火車」「理由」「模倣犯」について朝山実さんのインタビューは 楽しくて 楽しくて！！！宮部ファンには必見です*\(^o^)/*2019/04/06
モトラッド
20
★★★☆ 宮部ファン必見の一冊。対談も収録されており、あっという間に読めてしまう。2019/01/05
緋莢
18
２００４年８月刊行。２００２年に刊行されたものに、その後の著作などの最新情報と映画『理由』の監督・大林宣彦との対談を加えて、文庫化したもの。各作品に関しては、簡単な内容紹介しか書かれていませんが、その分、単行本、文庫など（中には大活字文庫まで）この文庫刊行当時の表紙が掲載されており、初期の作品は文庫で読んでいたので、単行本等の表紙はこんな感じだったのか、と新鮮に感じました（『長い長い殺人』のノベルス版のカバーデザインは 京極夏彦 with FISCOと書かれており、おおっ！となりました）（続く2020/12/10
ツキノ
3
図書館で読んだのだけれど、改訂文庫版を購入することに。映画『理由』は一度観たけれど、また観なくっちゃ、という気になった。巻末の対談を読んで。2013/01/11
