朝日文庫<br> 荷風極楽

朝日文庫
荷風極楽

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 277p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022642813
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

内容説明

無頼、放蕩、無頼、放蕩、女三昧…、にして名文家。時世に背を向けつつ時代を謳歌した荷風のその言葉を丹念に辿ることで見え出すあらたな足趾。旧邸跡散策やトレース、稀少写真、谷崎や鴎外との交流・逸話に加え、親類からの内輪話も跳びだし“不朽にして等身大の荷風”を描出し得た、かくも豊饒な荷風評伝。

目次

『ふらんす物語』のほろ苦さ
明治の二代目
両雄の青春
狐の出た庭
伝通院
日暮里月見寺
荷風のいた風景
震災の頃
女のかけひき
骨肉の文学
身長のことなど
葛飾あたり見聞記
葬儀の顛末

著者等紹介

松本哉[マツモトハジメ]
作家・風景画家。1943年兵庫県生まれ。神戸大学理学部卒。科学書の編集の傍ら、傾倒していた芥川龍之介の精神的原点である“隅田川”を研究、ラジオ等への寄稿を経て作家に
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅香山三郎

8
松本哉氏の荷風本は、『荷風ひとり暮し』(朝日文庫)に続けて2冊目。前作はどちらかと言ふと、墨田川近辺のスケッチに注力して書かれてゐたが、本作はもつとひろく人生の各場面を通じた様々な場所に注目する。また、『断腸亭日乗』に記されない荷風の行動など、荷風の親類に取材した『断腸亭日乗』のある種のフィクショナルな側面についても思ひを巡らせてゐる。研究者的ではなく、編集者的な視点からの荷風論といふ感じがする。2023/05/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1598312
  • ご注意事項