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朝日文庫
梅原猛の授業 仏になろう

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  • サイズ 文庫判/ページ数 298p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022616463
  • NDC分類 180
  • Cコード C0195

内容説明

人々の心から道徳心がなくなりつつある今こそ、仏教を知ってもらいたい。仏教を知りつくした著者が、十善戒(すべきでないこと)、六波羅蜜(すべきこと)、四弘誓願(仏の願い)など、仏の教えを説きながら、かつて日本人の精神の糧となっていた仏教道徳についてやさしく解説する。

目次

第1時限 仏教とは「仏になる」ことである
第2時限 仏教と道徳
第3時限 十善戒について
第4時限 六波羅蜜について
第5時限 四弘誓願について
第6時限 釈迦仏教について
第7時限 大乗仏教について
第8時限 円空の語るもの

著者等紹介

梅原猛[ウメハラタケシ]
1925年、仙台市生まれ。京都大学文学部哲学科卒。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター所長などを経て、同センター顧問。日本ペンクラブ会長も務めた。仏教伝道文化賞、NHK放送文化賞などを受賞。文化勲章受章。著書に『隠された十字架 法隆寺論』(毎日出版文化賞)、『水底の歌』(大佛次郎賞)、『ヤマトタケル』(大谷竹次郎賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっちも

9
釈迦の仏教の説く仏教と日本の仏教は違っていて、原始仏教を乗り越える価値を内包しているという。仏教は無我を説くもので、キリスト教やイスラム教のような自我(ある種の価値観)を提示する宗教と違う。ただ無我を説く欲望否定の仏教も、それを説こうとする己の自我から逃れられないと看破する。どこまでもついてまわる人間の欲望を一旦肯定し、冷徹に見つめ、欲望に左右されず、欲望から自由であろう(つとめての客観視)するのが、大乗仏教系の日本の仏教であるという。自我の否定のうえに自我を成立させる、ねじくれているけど独特のバランス感2017/08/03

金吾

5
○素人にもわかりやすく説明しており、面白かったです。道徳と宗教というのは日本においても関連性が大きいことがよくわかりました。2020/02/03

ふわり

2
仏教が日本人の道徳観の基になっている、というのが面白いなと思った。なるほどと。今まで仏教、宗教なんて信じないぞと思ってきたけれど、仏教はなんとなく身近にある気がするし、なんとなく気にかかる付かず離れずの存在である。現代に仏教の教えは必要だと著者が訴えていたのもなんとなく分かる。この生に感謝することを忘れている私にも必要なのかもしれないな。2014/02/17

Abdiel

2
平成17年4月から朝日カルチャーセンター京都で行われた連続講座を書籍化したもの。仏教とは仏になること、または仏になろうとすることであると定義づける。その上で十善戒や六波羅蜜、四弘誓願などを説明し、それらがいかに日本人の道徳を形成してきたか、そして、いかにして人を救う宗教であるかを説く。一般の人を対象としているだけあって、専門用語の羅列とはならず、分かりやすい説明となっているのが良い。六波羅蜜の布施についての話が印象に残った。2010/05/23

さるぼぼキング

1
前の2作、「仏教」「道徳」を読んだ後なので、内容に重複も多々あるが、仏教の成り立ちから日本仏教への変遷についてのわかりやすい講義だった。 全3講義の中で一冊だけ読むとすればこの本が良いのかな。 円空について興味が湧いた。2013/02/20

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