内容説明
日本人の現在を考えるとき、昭和の一連の戦争を避けて通ることはできない。昭和のあの戦争は、日本人の何を変えたのか。そもそも日本はなぜ戦い、なぜ敗れたのか―。昭和史研究の第一人者が第一級の論者12人と語り合い、さまざまな角度から「昭和の戦争」の真実に迫る。
目次
対米戦争 破滅の選択はどこで(半藤一利;保阪正康)
一兵士が見た日中戦争の現場(伊藤桂一;保阪正康)
統帥権が国を滅ぼしたのか(戸部良一;保阪正康)
帝国陸軍軍人の品格を問う(角田房子;保阪正康)
南京と原爆 戦争犯罪とは(秦郁彦;保阪正康)
「特攻」とは何だったのか(森史朗;保阪正康)
戦艦大和の遺訓―歴史は正しく伝わっているか(辺見じゅん;保阪正康)
ヒトラー、チャーチル、昭和天皇(福田和也;保阪正康)
東京裁判とは何か(牛村圭;保阪正康)
近代日本の敗北、昭和天皇の迷い(松本健一;保阪正康)〔ほか〕
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年北海道生まれ。同志社大学文学部社会学科卒。ノンフィクション作家・評論家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。独力で『昭和史講座』の刊行を続け、闇に埋もれた人々の証言や貴重な史料を伝えるなど、一貫した昭和史研究の仕事が高く評価され、第52回菊池寛賞を受賞。また医学・医療、社会事象、教育をテーマにした著作も多い
半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年東京都生まれ。ジャーナリスト、作家。文藝春秋に入社、「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役、常任顧問を歴任
伊藤桂一[イトウケイイチ]
1917年三重県生まれ。作家、詩人。85年、紫綬褒章受章
戸部良一[トベリョウイチ]
1948年宮城県生まれ。国際日本文化研究センター教授。日本近現代史
角田房子[ツノダフサコ]
1914年東京都生まれ。ノンフィクション作家
秦郁彦[ハタイクヒコ]
1932年山口県生まれ。現代史家、日本大学講師。大蔵省勤務、千葉大学教授、日本大学教授などを経て、現職
森史朗[モリシロウ]
1941年大阪府生まれ。作家。文藝春秋に入社、「文藝春秋」編集長、取締役編集担当などを歴任
辺見じゅん[ヘンミジュン]
1939年富山県生まれ。作家、歌人
福田和也[フクダカズヤ]
1960年東京都生まれ。文芸評論家、慶應義塾大学教授
牛村圭[ウシムラケイ]
1959年石川県生まれ。国際日本文化研究センター教授。比較文学、比較文化論
松本健一[マツモトケンイチ]
1946年群馬県生まれ。評論家、麗澤大学大学院教授。日本近代精神史、アジア文化論
原武史[ハラタケシ]
1962年東京都生まれ。明治学院大学教授。日本政治思想史。国立国会図書館勤務、日本経済新聞記者を経て、研究者となる
渡辺恒雄[ワタナベツネオ]
1926年東京都生まれ。読売新聞グループ本社代表取締役会長・主筆。読売新聞社に入社後、ワシントン支局長、政治部長、論説委員長、社長・主筆などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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