朝日文庫
天皇の玉音放送

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  • サイズ 文庫判/ページ数 316p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022615862
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0136

内容説明

「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び…」。毎夏くり返される玉音放送=終戦の詔書の全文とは?昭和天皇の名で発表された詔勅や周囲の人間が残したテキストを、文学者ならではの視点で逐語的に再検討し、天皇の「戦争責任」と「戦後責任」を問う。玉音放送全収録のCD付き。

目次

第1章 二一世紀における歴史認識
第2章 「玉音放送」を読み直す
第3章 マッカーサーとヒロヒト
第4章 「人間宣言」というトリック
第5章 戦後体制とは何か
第6章 サンフランシスコ講和条約と日米安保体制下における象徴天皇制
終章 我らの戦後

著者等紹介

小森陽一[コモリヨウイチ]
1953年生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。成城大学助教授を経て、東京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

水無月十六(ニール・フィレル)

1
天皇の玉音放送全文についてのみまとめた本ではない点に注意が必要な本。そういえば有名な「耐えがたきを…」の部分しか知らなかったなと思った。天皇の戦争責任について論じられていて、文学的視点から昭和天皇の玉音放送や人間宣言のレトリックなどについて検証されている。随所に決めつけのような論調や、当時の価値観などを現代の価値観で語るなど考慮に欠ける点があるが、マッカーサー三原則の戦争放棄の項目についての謎や、国体護持のための玉音放送などの指摘は興味深かった。感情的な表現が散見されるので内容を鵜呑みにするのは危険2016/07/02

那由田 忠

0
 本のタイトルに騙された。戦後の話が大半で玉音放送関連は30頁ほど。左翼の事実検証抜きの決めつけ罵倒が並ぶだけの内容がない本。戦前の天皇が国民のことを心配するわけないし、戦後に天皇制維持の方針が決まった中で更なる保身が不要だという認識が欠けている。最初のマッカーサーと天皇の会見をめぐる話と「人間宣言」の経緯がやや面白いが、天皇の「全戦争責任」発言がない証明に、記録に欠けていることと裏舞台での非公式の流通を豊下楢彦の一カ所引用で証拠づけたと思い込んでいる。証人が多いのに無理しても仕方ないと思うが……2012/02/11

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