朝日文庫
梅原猛、日本仏教をゆく

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  • サイズ 文庫判/ページ数 345,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022615602
  • NDC分類 182.8
  • Cコード C0195

内容説明

日本人はなぜ仏教に惹かれるのか?聖徳太子、鑑真、空海、親鸞、日蓮、蓮如から西行、円空、千利休、一休、良寛、宮沢賢治まで、42人の仏教者の思想と人生をたどり、日本人の精神構造に深大な影響を与えてきた仏教の真の姿をさぐる力作。混迷の時代だからこそ読みたい一冊。

目次

1 仏教の伝来
2 神と仏の融合
3 仏教の革命
4 仏教と芸術
5 禅の展開
6 近代の仏教者

著者等紹介

梅原猛[ウメハラタケシ]
1925(大正14)年、仙台市生まれ。京都大学文学部哲学科卒。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター所長などを経て、現在、同センター顧問。日本ペンクラブ会長も務めた。仏教伝道文化賞、NHK放送文化賞などを受賞。文化勲章受章。著書に『隠された十字架 法隆寺論』(毎日出版文化賞)、『水底の歌』(大佛次郎賞)、『ヤマトタケル』(大谷竹次郎賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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KAKAPO

26
週刊朝日百科「仏教を歩く(2003-2004)に掲載された「梅原猛の新「授業・仏教」として掲載されたもので、仏教の伝来・神と仏の融合・仏教の革命・仏教の芸術・禅の展開・近代の仏教者、という構成で、それぞれに携わった高僧の話が、興味深いエピソードとともに綴られています。もちろん、単独で読んでも面白いのですが、他の仏教関係の本を読んでいて「この僧は、どんな人?その時の歴史的背景は?」となった際に、辞書的にも使える保存版です。『梅原猛の授業 仏教』と併読すると、理解が深まると思います。因みに私は、そうしてます。2019/03/21

非実在の構想

3
日本の主だった僧侶・仏教者の紹介。ひとりにつき大体10頁で丁度良い。覚鑁・崇伝・河口慧海など名前を知っていても何やったか良く分からない人も取り扱っていて重宝する。ただ著者は生粋の仏教学者ではないので記述の曖昧な部分も多くみられ、飽くまで調べる端緒として扱った方がいい印象を受けた2015/11/25

とし

3
日本仏教についての入門書。42人の僧の人生を紹介しながら日本仏教の通史を概説してくれる。聖徳太子に始まり空海、最澄、鎌倉新仏教の宗祖なんかはもちろん、名前すら知らないような尼僧も出て来るが、紹介されてるのは、それぞれに日本仏教史に重要な役割を果たしてきた人物ばかり。非常に読みやすく、わかりやすかったです。2014/05/11

けーき

2
改めて仏教を伝え説いてきた先人たちを順に追え、何度か納得させられました。クセの強い捉えかたも、それはそれと受け止められ面白かったです。一人一人が、身近に思えました。2020/03/23

マウンテンゴリラ

1
取り上げられた人物の数と紙数の制限もあって、総花的な内容になるのはやむを得ず、仏教の初心者向けガイドブックという印象を受けた。そのような中にも、禅宗、日蓮宗、浄土宗(浄土真宗)、修験道といった各宗派の特徴と代表的人物も一般読者にも解かり易く整理されている良書であると感じた。特に、我々現代人における仏教(宗教)の意味・役割を考える上で、近代以降の仏教者として紹介されている鈴木大拙、河口慧海、宮沢賢治等の思想には、本書によって語り尽くされない深みを感じ、興味を持つことができた。2011/12/31

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