内容説明
その日、空襲警報が止んだ。敗戦を境に5歳の少年が見た日常風景の逆転は、今も著者の地肌に染みついている。8・15を挟んで日本はどう変わったか、戦後民主主義の視座から深く検証する。敗戦から60年余、当時を皮膚感覚で知る人が減りつつある現在を危惧し、新たに書き下ろした補筆も収録。
目次
ひとつの言葉、ふたつの意思―最高戦争指導会議
戦いの内容はどういうものだったか―特攻隊と沖縄戦
「血の一滴まで戦え」の欺瞞―本土決戦
日本国への無条件降伏勧告―ポツダム宣言
「ヒロシマからナガサキ」までの75時間―原子爆弾
無責任体系のからくり―大本営発表
はたして誰が泣いたのだろうか―八月十五日
一億総ザンゲというカタルシス―東久迩内閣
ミズーリ号に翻った星条旗―占領政治
終わりと始まりの儀式―天皇とマッカーサーの会見
戦争の責任はどうとられたか―戦時指導者
解体への序奏曲第一小節―戦後民主主義
庶民は何を見てしまったのか―戦争の総決算
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年北海道生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。ノンフィクション作家・評論家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。独力で『昭和史講座』の刊行を続け、闇に埋もれた人々の証言や貴重な史料を伝えるなど、一貫した昭和史研究の仕事が高く評価され、第52回菊池寛賞を受賞。また、医学・医療、社会事象、教育をテーマにした著作も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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