朝日文庫
東京ファイティングキッズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 342p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022615312
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

大学教授・内田樹とビジネスマン・平川克美。小学校の同級生であり、「タフな知性」を持つ五十路の“少年”二人が、青春の思い出から消費社会、大学問題、ビジネス、身体、文学、アメリカ、戦争に至るまで、多彩なテーマを論じ合う。インターネット往復書簡集。

目次

平川克美―一九七七年、ぼくたちは会社をつくった
内田樹―「世間を甘く見る」というのは、間違いなく、ぼくたち二人が共有する宿命的な性格ですからね
平川克美―出発点において、ぼくたちに「何ができないか」を知るほうが面白そうだと直感したこと
内田樹―過去はまだ去っておらず未来はもう来ている。これがぼくがフィジカルに感じ取っている「時間感覚」です
平川克美―「銭のないやつぁ俺んとこへ来い。俺もないけど心配するな」って起業家の基本のマインドセットだと思う
内田樹―K‐1の武蔵さんの即答。「打たれたときは、それをもう忘れて、二つ先のパンチが相手にヒットしているときの感じ」を想定して、それを「現在」だと思う
平川克美―ぼくは基本的に「戦略」的思考が嫌いなんです。なんか下品というか「美学」がないんだな
内田樹―他者における欲望の充足をわが欲望の充足と「勘違いする」という「共‐欲望」の消費システムへ
平川克美―「縁側」的な共有地を持たない社会というのは非常にコスト高の社会になるのは言うまでもありません
内田樹―「ご縁」ということばは、一つの関係から、今わかっている意味以外の「もう一つの意味」を読みとろうとする志向を促します〔ほか〕

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年、東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学人文科学研究科博士課程中退。東京都立大学人文学部助手、神戸女学院大学助教授を経て同大学教授。専門はフランス思想、武道論

平川克美[ヒラカワカツミ]
1950年、東京生まれ。早稲田大学理工学部機械工学科卒業。1977年、外国語翻訳サービスなどを提供する(株)アーバン・トランスレーションを設立、代表取締役就任。2000年、(株)ビジネスカフェジャパンを設立、現在同社社長。01年、(株)リナックスカフェを設立、現在同社社長。立教大学大学院ビジネスデザイン科アドバイザリーボード(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

χ

2
具体的な解決策は出ないけどあれこれ考えるのも大事。相手に言葉を贈る、という感覚が身に付けば穏やかな気持ちが長持ちしそう2011/05/09

AR読書記録

1
内田せんせの言説はいつも大変わかりやすい。ファンが多いというのもよくわかる。が、例えばうちの会社の、およそ自分勝手極まりない論理を「常識だろ」と押し付けてくるおやっさんが、内田せんせの愛読者であるというように、読む側がそのわかりやすさに膝を打ってそれで満足であるとしてしまう危険性が、あるように思う。これくらいに、みんないろいろ自分で考えてるんだよ、と見せてくれるのがよいな。2012/05/03

むちれお

0
先に読んだリターンじゃない方。これも同様に面白いね。2016/06/14

KAKAPO

0
誰もにすすめられる本ではない。全く理解できないか、自分が信じているパラダイムが壊れる可能性があるからだ。文中にもあるが、自分が信じるパラダイムが壊れた時、新しいパラダイムを構築できるまでの期間、呼吸を止めて頑張れる肺活量がある自信が無い方は、読まない方が無難だ。 この本を読んで、内田樹先生と平川克美先生の関係に嫉妬した。自分には内田樹先生と平川克美先生との関係のように概念を語り合える友達がいないと思った。自分が概念を語り合える友達に飢えていることを、この本に気づかされてしまったのだった。2009/11/07

χ

0
ほぼ忘れ。今なら書いてあることがしみじみわかる気がするのは気のせいだな。本書のような面白い考えする人って内田先生以外では寡聞にして知らない。国際社会の笑い者になることがあったのか、あったことで何か問題が起きたのか、こういう問はすごく大事2012/09/26

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