朝日文庫<br> 日本の六大企業集団

朝日文庫
日本の六大企業集団

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  • サイズ 文庫判/ページ数 393p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784022607966
  • NDC分類 335.5
  • Cコード C0133

内容説明

三井・三菱・住友・芙蓉・三和・第一勧銀。戦後日本経済をリードした六大企業集団はいかにして今日の地位を築いたのか。海外からの「ケイレツ」批判が近年、急速に高まったのはなぜか。株式相互持ち合い、系列融資、集団内取引など企業集団の持つ強さの背景と問題点を実態に即して徹底解明。

目次

第1部 日本を支配する企業集団(クローズ・アップする「企業集団」;「企業集団」とはなにか;財閥と企業集団;企業集団と寡占体制;財界、政治との関係)
第2部 企業集団の構造と機能(公然たる秘密会議「社長会」;株式相互持ち合い;系列融資;集団内取引と総合商社;共同投資会社;企業集団と産業構造)
第3部 六つの企業集団(三菱グループ;三井グループ;住友グループ;芙蓉グループ;第一勧銀グループ;三和グループ)
第4部 その後の企業集団をめぐる問題(企業集団、その後;企業系列と企業集団;いわゆる「ケイレツ」批判;日本型市場経済;日本型企業システム;韓国の財閥批判)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kiyoshi Utsugi

27
1976年に最初に「日本の六大企業集団」が出版され、その後、1983年に「新・日本の六大企業集団」として改版され、更に1993年に元の「日本の六大企業集団」という題名に戻し、新たに第4部を付け加えたものです。 ・日本を支配する企業集団 そもそも企業集団とは何かから始まります。 ・企業集団の構造と機能 具体的にどのような構造となっていて、どのように機能しているのかを明らかにします。 ・六つの企業集団 三菱、三井、住友、芙蓉、第一勧銀、三和の六つのグループを紐解いてます。 ・その後の企業集団をめぐる問題2020/10/05

nobody

8
権力の常套手段として、いかにも公正そうな機関を設置して死に体化させるというのがある。会計検査院とか労働基準監督署とかがそれで、公取委や独禁法もそう。1947年の独禁法を厳正運用していれば企業集団も企業系列もなかった。「あっ、やっべ!」と思って改悪した奴がいる筈なのだが、もちろん奥村は追及せぬ。なぜアメリカでは持株支配は過半数以上ないとできぬのに日本では1割で可能なのか、なぜ親会社をやめた派遣役員が親会社に忠誠を誓うのか(欧米では役員兼任)、なぜその「曖昧な」企業支配が大企業にとって好都合なのかも明示せぬ。2022/04/27

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

4
戦後の財閥解体で経済的な影響力をそがれた大企業集団が、戦後の経済の流れのなかで形を変えながら存在感を高め、現在の日本経済で影響力を発揮している姿を示した本。いろいろと興味深かったが、ちょっと関心が違っていたことと、読んでるさなかに地震があったので後半は斜め読みになってしまった。2011/03/18

hommasusumu

0
日本の産業界の歴史が知りたかったので、為になった。結論として、銀行を中心とした財閥は戦前・戦後通して政治に絶大な力を持っている。今関心のある、東京電力について、木川田一隆社長が立ち上げた産業問題研究会は巨大企業系で財閥に対抗していた時期もあったと知れた。戦後昭和の輝けるサラリーマンの時代。2013/10/01

暇人王

0
日本の六大企業集団の始まりと、 六大企業集団になるまでの過程が具体的に書かれており、 六大企業集団についての興味を満たすことができる本である。

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