内容説明
アメリカ史上初めて、任期半ばにして辞任に追い込まれたR.M.ニクソン大統領―。地上最大の権力者と呼ばれる地位にあった男が、その座から放逐されるまでの政治劇の中に、アメリカ人・アメリカ社会・アメリカ政治の断面を描く。
目次
プロローグ決壊
1 破綻(「柔構造」がもたらしたもの;土曜夜の大虐殺;大統領って何;破局に向かうニクソン;「第一の市民」のテーブル;建前の崩壊;サイレント・マジョリティの解体;扉の向こう側で;五月の八日間)
2 放逐(「状況倫理」の羅針盤;賢者の愚行;司法という名のゲーム;現代の雇われガンマン;権力の怪僧たち;「国家的悪夢」の去った時;ホワイトハウスの非宮廷化)