朝日文庫<br> ふり蛙―新国劇70年あれこれ

朝日文庫
ふり蛙―新国劇70年あれこれ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 357p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784022604798
  • NDC分類 775.1
  • Cコード C0174

内容説明

1987年秋、ひとつの劇団が70年の歴史の幕を閉じた。義理と人情、迫力ある殺陣、男っぽさを売り物に、一時代を画した劇団「新国劇」である。19歳で入団以来、創始者・沢田正二郎亡きあと、盟友・辰巳柳太郎と手をたずさえて、大衆演劇にかけた師の理想をみごとに開花させてきた著者が、試行錯誤の青春時代、師の思い出、幕のうちそとでのさまざまな出会いを語る。

目次

わが沢田正二郎(関東大震災;牛の足・馬の足;新国劇野球部;じゅばんのシミ)
舞台こぼれ話(右に芸術・左に大衆;飛んだカツラ;消えた円蔵;鞍馬天狗のおじさん)
幕の内そと(ライオンの放し飼い;山坂転ん太武者修行の巻;右子の結婚;お茶漬けの味;はじめての劇評;升六師匠と殺陣師段平;チャップリン;ビルマの竪琴;袈裟をかけた花嫁さん)
偲ぶ草(片目の猫―大仏次郎;エラクなろうな―綱太夫・弥七;明治は遠く―美濃部俊吉;俵藤さんの13回忌―俵藤丈夫;ぶらりひょうたん―高田保;沼津兵学校のうた―八木隆一郎;題名はあなたがつけるべきだ―菊田一夫;琥珀とピンク色―中野実―雪の日の円朝―安藤鶴夫;濁った川―大木豊;紋三郎の秀―子母沢寛;女難花火―花柳章太郎;お山の杉の子―井上正夫;芝居一筋―久松喜世子)