朝日選書<br> 憲法9条の思想水脈

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憲法9条の思想水脈

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  • サイズ B6判/ページ数 289p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022599230
  • NDC分類 323.142
  • Cコード C0321

内容説明

戦後日本を60年支えてきた日本国憲法。その改正手続きを定めた国民投票法案が2007年5月、国会で成立した。争点は9条である。人類の歴史のなかで、絶え間なく繰り返されてきた戦争。じつは、それゆえに平和を求める切実な声が途絶えることはなかった。日本でも幕末以降、軍備撤廃を論じ、戦争廃止を訴える思想が現れ、それらが第一次世界大戦後の「すべての戦争の違法化へ」という世界の動きと合流していった。憲法9条は、戦後、突然生まれたものではない。世紀を越え、国境を越え、脈々と流れてきた平和運動や非戦思想の到達点にあり、平和を個人の生存権として主張する画期的な条文なのだ。日本はいま「国益」「同盟強化」の名のもと、戦争を前提とした軍事力均衡(バランス・オブ・パワー)政策が国民を守らなかった19世紀に戻ろうとしているのか。

目次

第1章 憲法9条の構成と平和主義憲法の基軸
第2章 憲法9条の源流をさぐる―国家と戦争、そして法と平和
第3章 幕末・明治前期における憲法9条の思想水源
第4章 日清・日露戦争と非戦論の奔流
第5章 国際平和への模索―非戦の制度化に向けて
第6章 戦争廃止を求めて―憲法9条にいたる非戦思想
第7章 憲法9条の現れ―湧き出す非戦思想の水脈

著者等紹介

山室信一[ヤマムロシンイチ]
1951年、熊本市生まれ。東京大学法学部卒業。衆議院法制局参事、東京大学社会科学研究所助手、東北大学助教授などを経て、京都大学人文科学研究所教授(法政思想連鎖史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Takao

2
2007年6月25日発行(初版)。10年ほど前に購入。もっと早く読むべき本であった。憲法9条の戦力不保持の規定が幣原首相の発案か、マッカーサーかという議論があるが、実は、この日本においても、戦前から戦力不保持の平和構想があったことを改めて知らされた。本書で紹介されている主なものだけでも中江兆民、社会民主党、田中正造、平民社(幸徳秋水、堺利彦)、等々。戦前からの伏流が戦後、憲法9条として湧き出した、ということに納得した。不戦条約成立の背景にアメリカ国内の当時の市民運動があったということも初めて知った。2018/08/08

さとうしん

2
日本国憲法第9条に結実する平和を求める思想の流れを、世界の側と日本の側の両方から辿っていく。小野梓や中村正直らが明治の頃から世界連邦・世界政府の構想を抱いていたということに意外な感じがしたが、版籍奉還・廃藩置県からの発想という説明に納得。版籍奉還・廃藩置県の世界版を実行すれば、日本がそれによって中央政府による統合を成し得たように、世界連邦・世界政府も建設可能という発想だったようだ。 2015/02/13

プリン

2
「戦争放棄」や「戦力不保持」につながる政治思想を、9条という「大河」につながる「水脈」と捉え、その「水脈」の道筋を明らかにしようとする著作です。過去のさまざまな不戦的思想が9条に結実したという見方を強調するあまり、やや我田引水的な評が多かったように思います。個人的には田中正造と丸山幹治が顔を出してきたことに驚かされました。2010/10/10

フクロウ

1
憲法9条はGHQに無理矢理押し付けられた規定である。こういった保守派の常套句に対抗すべく、憲法9条の思想の淵源を探る研究。国際的には古くは正戦論から始まり、グロティウス、ボダン、サン・ピエール、カント、ルソー、そしてパリ不戦条約と、GHQのケーディス。他方国内では横井小楠、中村正直、植木枝盛、中江兆民、丸山幹治、田中正造、阿部磯雄、内村鑑三、水野広徳で幣原喜重郎など。日清、日露、第一次世界大戦と勝ち続けた日本は、四度目についに高転びに転んだ。もちろんいずれ裂けるカエルの腹(夏目漱石)だったのだが。2023/08/15

papamitra

1
おもしろかったが、水脈というよりは散在する池という印象を受けた。

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