朝日選書
メディア・ナショナリズムのゆくえ―「日中摩擦」を検証する

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  • サイズ B6判/ページ数 241,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022599070
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0336

内容説明

今やメディアの存在と影響を無視しては語れないナショナリズム。2005年春、中国各地で大規模なデモが発生。「愛国無罪」を叫ぶ学生や市民の姿、日本製品不買の呼びかけ、日本の大使館や領事館への投石などが、「反日」として様々なメディアを通じて伝えられた。社会が共有した「認識」は、従来のマスコミや、インターネットなどの新たなメディアを通じてさらに活性化。「歴史教科書」「釣魚島」「東シナ海ガス田開発」…。両国のナショナリズムは急速に高まった。「日中摩擦」を題材に、新旧のメディアがナショナリズムの生成・変容にどんな影響を与え、役割を演じたかを詳細かつダイナミックに分析する。これまで紹介されたことのない、中国内のネットで飛び交った言説の具体例も収録。

目次

第1章 メディア・ナショナリズムを考える
第2章 日本の新聞は「反日」デモをどう伝えたか
第3章 中国のインターネット言論と「反日」デモ
第4章 中国の報道統制
第5章 香港の「反日」デモ報道
第6章 中国における国民ナショナリズムの登場
第7章 米英メディアが見た日中摩擦
補章 日中摩擦と中国の民間ポータルサイト

著者等紹介

大石裕[オオイシユタカ]
1956年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。関西大学などを経て、慶應義塾大学法学部教授(政治コミュニケーション論)

山本信人[ヤマモトノブト]
1963年生まれ。米・コーネル大学大学院政治学研究科博士課程修了。慶應義塾大学法学部教授(現代東南アジア論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2023/07/09

Rnt SSK

1
だいぶ古い本ながら、つい最近手に入れて読了。タイトルは「メディア・ナショナリズム」となっているものの、中身はほとんどが2005年に起きた反日デモへの言及にとどまる。メディア論については特に詳しく勉強しているわけではないが、一点気になったのは、特に「日本の新聞は『反日』デモをどう伝えたのか」において、私としては自明視できないような世論とメディアによる論調につき、相関関係のみで説明を試みている点である。これについては、もう少しメディア―世論の関係を勉強してから改めて考えたい。2011/10/23

メルセ・ひすい

0
8-11 赤36 現代版★一党独裁継続のプロパガンダ! 過激な反日教育? 自己の見解との比較に・頭の整理に ゛日中関係を揺るがすネット言論゛ 異国同士がメディアで感情的な批判を繰り返す。反日デモにつながった。ユーザーと中国政府の検閲のイタチゴッコ 「日中摩擦」を題材に、新聞やインターネット、ケータイなど、新旧のメディアがナショナリズムの生成・変容にどんな影響を与え、役割を演じたかを詳細に分析。中国内のネットで飛び交った言説の具体例も収録。・・グローバル化世界でどこまで続けられるか?2007/01/04

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