朝日選書
アメリカ型不安社会でいいのか―格差・年金・失業・少子化問題への処方せん

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  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022599032
  • NDC分類 304
  • Cコード C0330

内容説明

われわれは今、大きな苦悩と不安のなかにいる。それは、格差拡大、社会保障不安、失業問題、少子・高齢化、若者の苦悩、女性の生き方といったさまざまな形で顕在化し、大きな社会問題となっている。これらの問題は、戦後日本が模範としてきたアメリカ型の経済効率至上主義が大きな要因である。日本は、このままアメリカ型の政策を続けていくべきなのだろうか。自由な経済活動を支持しつつ、社会の公平性をより重視するヨーロッパ型の政策にも注意を払うべきである。この国が変容の時代を迎えつつあるいま、「格差研究」の第一人者である著者が、不安社会ニッポンの諸問題について具体的な解決策を提示し、日本をどのような国にすべきかを明らかにする。

目次

第1章 アメリカとヨーロッパ対照的な社会構造
第2章 企業は誰のものか、サラリーマンよ立ち上がれ
第3章 それでもお金持ちになりたいか
第4章 年金改革の切り札は「税方式」だ
第5章 フリーターが日本を滅ぼす
第6章 なぜ弱者(貧困者)を助けないのか
第7章 十分ではない失業保険
第8章 少子社会を反転するには
第9章 働く女性をどうサポートするか
第10章 ヨーロッパ型の社会がお手本である

著者等紹介

橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
1943年兵庫県生まれ。67年小樽商科大学商学部卒業。69年大阪大学大学院修士課程修了。73年ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D)。京都大学大学院経済学研究科教授。2005年度日本経済学会会長。著書に『個人貯蓄とライフサイクル』(共著:日本経済新聞社、1994)日経図書文化賞受賞、『日本の経済格差』(岩波新書、1998)エコノミスト賞受賞、『家計からみる日本経済』(岩波新書、2004)石橋湛山賞受賞、『日本のお金持ち研究』(日本経済新聞社、2005)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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