内容説明
本書は、ゴルバチョフからエリツィンを経てプーチンに至るロシアの曲折した動きを整理し、跡づけたものである。
目次
第1部 ゴルバチョフからエリツィンへ(ゆらぐソビエト体制;ロシアの台頭;激化した政治闘争 ほか)
第2部 エリツィンの時代(新生ロシアの骨格づくり;多難な国家運営;エリツィン苦境に ほか)
第3部 「強い大国」をめざして―プーチンのロシア(基本路線を明確にして政策展開へ;地方分権から中央集権へ;軍の改革と治安機関の役割強化 ほか)
著者等紹介
木村明生[キムラアキオ]
1925年岡山県生まれ。旧制京都大学文学部哲学科卒業。朝日新聞社モスクワ市局長、同調査研究室主任研究員などを経て、青山学院大学国際政治経済学部教授(ソ連・ロシア政治論)、2001年同大学名誉教授。日ロ交流協会常任理事
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感想・レビュー
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うえ
6
02年刊行の書物。「大統領に就任したプーチンは、いち早くロシアの国家体制の変革に乗り出した。地方文献型のゆるやかな連邦から、中央集権型の強固な「帝国」をめざした制作がつきつぎに打ち出された。…政策の重要な柱が、軍の改革と治安機構の強化である。…ロシアの国益擁護のためには「十分な軍事力が必要」と主張した。さらに軍事力について、核兵器の保有が不可欠と強調し、他国の侵略を撃退するのに他の手段が尽きた場合には、核の使用があり得るとしている。…核重視の政策は、新しい大陸間弾道弾の開発・配備によって具体化された」2022/05/14
トグサ
0
ゴルバチョフ時代のソ連から、エリツィン、プーチンのロシア時代の現代ロシアが刻銘にわかる。2013/05/06