出版社内容情報
その花粉は後世にまぎれこんだもので、ネアンデルタール人は、死者の埋葬などはせず、「死者をゴミのように処理していただけ」とする。ネアンデルタール人に心の萌芽が感じられる根拠は何もないと主張する。文化は、我々の祖先であるクロマニヨン人が生み出したもので、ネアンデルタール人は、全く文化らしい文化をもたない野蛮人であったとする.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』191頁、より)
内容説明
人類起源の謎を解き明かす。最新の人類学と考古学の研究成果が迫る。
目次
第1章 ネアンデルタール人とは何者なのか?
第2章 氷河時代の世界
第3章 ネアンデルタール人の始まり
第4章 ネアンデルタール人の横顔
第5章 横断路の人々:中東の回廊
第6章 暗黒大陸を越えて:ホモ・サピエンスの起源
第7章 古代型人類の考古学
第8章 ネアンデルタール人の運命
第9章 近い血族か、それとも遠い親戚なのか?
結び―人類和合の教訓