朝日選書<br> 貨幣の日本史

朝日選書
貨幣の日本史

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  • サイズ B6判/ページ数 275,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022596741
  • NDC分類 337.21
  • Cコード C0321

内容説明

出土銭から紙幣まで。始まりはまじない用の銭から。貨幣から見えてくる歴史…銅銭を輸入し、紙幣を拒否した日本。中国銭「永楽通宝」の文字は日本僧の筆蹟。アダム・スミスも注目した豊富な日本銅。

目次

貨幣の誕生とまじない銭
和同開珎の銀銭と銅銭
和同開珎と唐の開元通宝
東の貨幣と西の貨幣
宋銭の輸入
銭の重さ
永楽銭に筆蹟を残した日本僧
倭寇の輸入銭
世界史を動かした日本銀
金貨の相場、銀貨の相場〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲオルギオ・ハーン

27
貨幣をテーマに日本史を読み解く一冊。自主研究テーマと重なることもあり、読んでみた。やはり、日本史において貨幣が本格的に使われるのは意外に遅い。都以外でも流通するのは9世紀くらいで理由としては市場が成り立つほど生産力に余裕がなかったから。ただ、当時の律令国家は貨幣の質を維持することに力不足で、鋳貨力・品質維持能力がなく、私鋳銭が横行することになる。これが改善されるのは宋銭が国内に入ってからとなる。著者は宋銭の流通=宋の経済圏に入ったという安直な見方は否定し、宋銭を利用しつつ国内経済を形成したとしている。2023/07/30

のらくら Running B.B

1
貨幣史の分野で最初に読んだ本だったためもあるが、様々な知識を吸収できた。読みやすくて図版も豊富な好著。厭勝銭としての富本銭、中世における銅銭輸入が近世にかけての銅輸出と銅貨の自鋳に変化する経緯、中国での銅不足と紙幣の誕生など、興味深い話題もたくさん。貨幣収集マニアが江戸時代に堂々とキリスト教の聖母子像の絵付きの本を著しているなど、面白いネタも多かった。2013/09/02

たぬき

1
使わなくてもいいじゃないか2012/12/18

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