朝日選書<br> 医療人類学入門

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朝日選書
医療人類学入門

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  • サイズ B6判/ページ数 203p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022595911
  • NDC分類 490
  • Cコード C0347

内容説明

〈医療への新たな視座〉を知るための初めてのガイド・ブック。

目次

序 医療人類学へのいざない
第1章 医療人類学を理解するために(応用学としての医療人類学;「文化」としての身体;生と死と病の三角関係 ほか)
第2章 医療人類学と現代医療(「脳死問題」と「早過ぎた埋葬の恐怖」;癌の「告知」と病気の社会的・文化的意味;エイズと治癒のイメージ ほか)
第3章 医療人類学トピックス(ヴードゥー・デス;クールー病;カニバリズムと蛋白質欠乏 ほか)
第4章 医療人類学・学習編(「病人役割」と「患者役割」;「文化結合症候群」という考え方;「治療戦略」とはなにか ほか)
第5章 医療人類学はだれのために?(健康は幻想か;サトウキビでむし歯を防げるか?―伝統的医療から学ぶべきこと;国際医療協力と医療人類学;自らのための医療人類学―高度老齢化社会に対応するために ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Schuhschnabel

3
タイトルの通り、医療人類学の入門書。文化人類学の知識がなくても読みやすかった。文献紹介が充実しているのがよい。途上国、先進国を問わず、ヘルスプロ―モーションの現場では医療人類学の問題意識と方法に基づいた検討が行われるべきだと思った。また、テレビやネットの健康ネタの中に流行るものとそうでないものがあるのも、このアプローチで解明できるかもしれない。2017/03/16

★★★★★

3
この分野に関しての日本における第一人者が著した、医療人類学の入門書。入門とはいうものの、生と死に直接関わるそのテーマとも相俟って、深く考えさせられる内容になっています。「医療」という営みを絶えず相対化して、現代日本も含めた社会実践にフィードバックしてゆくその役割は、今後ますます重要になっていくことでしょう。2009/12/17

ぼっせぃー

1
マジの名著。内容もさることながら(現代医療が片手落ちになっている部分はどこか、普遍的ではあるが的確に書かれている)、入門書としての役割を決して見失わないところがすごい。想定している読者の集中力と学ぼうとする意欲を絶対に失わせまいとする構成の巧みさがある。筆者が指摘した高齢者の身体論については、驚くべきことに30年後の今日完全に放置されている。医療現場で実際に目の当たりにする高齢者たちや家族は、その身体について何ら意味づけを見出だせす、現場で行われているのは延々と続く対症的モグラたたきである。2020/08/07

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