内容説明
様々な民族・宗教・言語が共存する、遠い「隣国」東欧。その歴史を平易に説いて、新たな東欧像を描きだす。
目次
1 紀元前から15世紀まで(東ヨーロッパのあけぼの;古代末期の東ヨーロッパ;スラヴの「軸の時代」;中欧の発展とバルカンの衰退)
2 16世紀から20世紀まで(東中欧世界の転換期;衰退と停滞の時代;農民と民族;民族的覚醒の時代;民族国家への道;帝国主義下の東欧;独裁と人民;社会主義の試練;東欧革命への道)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
総代
5
東ヨーロッパを定義しそのアイデンティティにせまるような書き方。ローマの後裔としてではなく、人種のモザイクとしての観点から解説している。個人的にはポーランド、リトアニアの影響は大きく、この両国がどのように西欧化していく過程がまさに東欧史といえるのでないか、と思う。2012/12/24
じょあん
1
目まぐるしく移り変わる勢力地図、錯綜した民族分布・宗教分布――どのような過程をたどってそこに立ち至ったのか? 西ヨーロッパとは違った歩みをみせる、定義すら難しい東ヨーロッパという地域――その歴史がコンパクトに整理されている。ページ数が多くないので手軽に読める東ヨーロッパの通史。物足りないという人は巻末に掲載されている文献にあたると良いかも。第1部に「フィリオクェ」についてのとんでもない誤植があるのが残念。2023/02/23
せきも
1
東欧諸国の歴史を民族という観点を中心に書かれていました。 前に読んだハプスブルク家も微妙に絡んできますが、時系列での把握は難しいですね。2015/02/15