弘海(ひろみ)―息子が海に還る朝

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022579904
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ぼくらは、ダイビングプールの底で顔が触れ合うぐらい近くにいた。里沙の目を見ると、ぼくの心臓がドクンと大きく鳴った。水の中では地上よりずっとよく音が伝わるんだ。だからぼくは心配だった。里沙に、ドクンって音が聞こえてしまったんじゃないかって。でも、そのときぼくは気付いたんだ。このドクンって音は、ぼくの体の中からだけじゃなく、すぐ近くにいる里沙からも聞こえていたんだってことに―100万部突破のベストセラー『いま、会いにゆきます』の著者が、淡い恋心、家族の絆をやさしく切なく歌いあげる奇蹟の物語。

著者等紹介

市川拓司[イチカワタクジ]
1962年東京都生まれ。独協大学卒業。97年からインターネット上で小説を発表。『いま、会いにゆきます』は100万部を超えるベストセラーとなり、映画化もされた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りょうこ

27
[感想追加]これもかなり昔に読んだ..でも結構印象深かった作品。切ないといえば切ないと。面白く読めたが..なんか後半わけわからなくなった(笑)でも最後の息子の旅たつ姿は切ない..

佳乃

23
切なくて、心が穏やかになる感じがした。けれど、涙が溢れそうになる。弘海が特異体質?というべきものだったこと・・・そして、それが地上では普通に生活するには困難なこと。そこにたどり着くまでに家族の絆だったり、同じ体質同士の心の繋がりだったり。良いとしか言いようがない。2013/12/31

コンチャン

13
8年ほど前に読んだとき号泣してしまった小説なのですが、今回読み返してみたところ、再び涙腺決壊しました。著者の繊細な文章が、胸を打ちます。また、何年後かに読み返したいです。2014/01/13

kinoko_kinako

12
4.0 心にしみるファンタジー。やさしい文章に癒された。悪人が登場しないので、安心して読める。市川さんの小説はやっぱりいい。2013/01/02

和尚

11
あたたかい雰囲気で終始彩られる、家族の小説。読み終わったあとに柔らかい余韻が訪れるような、いい話でした。2011/06/14

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