カラシニコフ

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022579294
  • NDC分類 559.16
  • Cコード C0036

内容説明

フセイン大統領が捕まったとき、日本人外交官が殺害されたとき、若者三人が誘拐されたとき、いつもそこにあった―。「悪魔の銃」、カラシニコフ。ひとびとや国家にとって、銃とはいったい何なのだろう。朝日新聞大好評連載、待望の書籍化。

目次

第1章 一一歳の少女兵
第2章 設計者は語る
第3章 護衛つきの町
第4章 失敗した国々
第5章 襲われた農場
第6章 銃を抑え込む

著者等紹介

松本仁一[マツモトジンイチ]
1942年長野県生まれ、東京大学法学部卒。68年朝日新聞社に入社。82年からナイロビ支局長。90年、中東アフリカ総局長としてカイロに駐在。93年から編集委員。94年、ボーン上田国際記者賞、96年、『アフリカで寝る』(朝日新聞社)で日本エッセイストクラブ賞、2002年、『テロリストの軌跡』(草思社)で日本新聞協会賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

23
読み友さんの感想を読んで。殺傷力が高く、どんな環境下でも劣悪な状態でも機能する安価な銃、カラシニコフ。朝日新聞の連載を書籍化したものですが、カラシニコフ氏本人が登場するところがこの本の興味深いところです。兵器の開発者のインタビューは、以前クラスター爆弾の本でも読みましたが、自分の開発したものを誇らしげに語るその口調は一緒でした。ただただ国の崩壊が招く子供たちの崩壊を苦くかみしめました。2016/09/23

大森黃馨

9
タイトルとは異なりAK47アサルトライフルがテーマではなくアフリカ世界の地獄をルポタージュした書 どんな感情を抱こうとも自分にはアフリカ世界にいる彼らを助けるは微塵たりとも不可能ならば後は己のいるここのすぐ隣に地獄があるを決して忘れずにそれでも己の幸運を天に感謝しそれに恥じないよう明日には生きている保証はないという前提で邁進精進生きてゆく それ以外にこの自分に一体何が出来よう2023/11/23

Ai

5
第一回の、朝日新聞に連載されていた記事を読んだのは、ちょうど高校生のときで、センター試験の朝だった。いつもより早く起きて読んだ新聞の一面には、シエラレオネの元少女兵・ファトマタの写真があった。彼女の壮絶な体験は、当時の私には衝撃的で、試験中もずっとこの記事のことを考えていた。世界中で起こる紛争や内戦はさまざまな捉え方があるが、シンプルな自動小銃の目線で切り取った世界は、また違う見え方ができておもしろい。2巻も引き続き読みます。2015/09/25

おい

3
AK47カラシニコフを切り口に、アフリカの貧困を紹介している。AK47に関する知識も深まる。まあそのレベルの本。 ★★★2020/03/31

Yasutaka Nishimoto

3
使い勝手と管理のしやすさから世界中に出回っている銃カラシニコフ。アフリカの失敗している国家には、10歳に満たない少年兵までいるという。エボラで有名になったシエラレオネでは、カラシニコフの原型であるAK47による襲撃など日常茶飯事であったようだ。最初に作ったソ連、ライセンス生産し輸出する各国、そしてメチャクチャな国家になっていく諸国。悲惨な状況が浮かんでくる。本書ではソマリランドでの銃規制など当時の希望的な事項も紹介されるが、テロなどが頻発する現在社会では、日本も他人事のように考えていてはいけないだろう。2017/12/03

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