内容説明
みんなが読んでる「あの雑誌」をウォッチング。全31誌。雑誌で読みとく日本男児の麗しき生態。
目次
第1章 世の中を読む。―これが男の雑誌の王道だ。(週刊ポスト―七つの顔を持つザ・男性誌;プレジデント―いまだ健在。二倍二倍の上昇志向 ほか)
第2章 余暇を愉しむ。―オフでも男はさぼりません。(ナンバー―つるんでナンボの従軍取材;週刊ゴルフダイジェスト―時事からマンガまで全部ゴルフ ほか)
第3章 センスを磨く。―僕らはいつもスタイリッシュ。(メンズクラブ―できる男の服というコンセプト;エスクァイア―二一世紀に生きる脱亜入欧魂 ほか)
第4章 趣味に生きる。―マニアな彼のディープな世界。(ヤングオート―ヤンキー文化の継承者、見参;月刊へら―和の追究。またはお座敷の釣り ほか)
第5章 若さをことほぐ。―オレたちの青春ってこんな。(ホットドッグ・プレス―妄想全開。最後のナンパ誌;東京ウォーカーシリーズ―デートガイドはデータ主義 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へたれのけい
4
男性誌を辛口批評することでその読者をも批評(揶揄)している。これは敵を作りますよね。うん。ラーメン屋で週刊ポストを読むぐらいの者としましては、ガハハと笑ってお仕舞いです。 ただ、筆者は短い文章に書ききれない洞察を隠しているような気がします。気のせいか?2013/09/15
貧家ピー
3
雑誌の内容紹介と言えばそれまでだが、色々な雑誌をつまみ読みできたという感覚。「日経おとなのOFF」が不倫雑誌とは知らなかった。2004/02/08
koishikawa85
2
積読だったが、今回初めて通読した。そこそこ面白いのだが、ふだん目の通さない雑誌を短期間で一挙に読んでまとめて書くのだから、長期にわたって読んで自分の中で蓄積したうえで書くというような批評には当然ならない。斎藤美奈子は小器用なんだな、という印象。またここに掲げられた雑誌の多くが休刊している。本当に雑誌の冬の時代だ。2016/12/22
えんさん(연싼)@読書メーター
2
何だろう、ここで紹介された雑誌には生活感がないのだ。料理本は(手軽さは無視して)「食べて感動したものを再現しようと」し、趣味の記事もほぼ無感動に、淡々と描写されている。こんな雑誌をよく読めるなと思いながらも、おそらく仕事に追われるからこそ、現実味のない記事を読むのでしょうかと感じた。2016/01/09
H.A
2
2000年から2002年ごろに書かれた男性誌の書評。今(2015年)にはもう存在しない雑誌もあるが、それぞれの雑誌の「目的」や読者層が知れ、楽しめました。「日経おとなのOFF」って、不倫雑誌だったのね(笑)2015/12/05