内容説明
とびきりの日本語教室。読者の疑問６０に名回答。
目次
ことわざ・格言は古くさいか
親切過剰の掲示の不思議
ニホン、ニッポン、どっち？
「…的」の的確的使い方は？
四大美人とはなぜいわないの
他人のパンツでレスリング？！
謙譲語「申す」と丁寧語「申される」
紋切り型をどう思いますか
「より」と「から」正しいのはどちら？
「一番最初」「いま現在」は間違いか〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
26
80年代から90年代に雑誌掲載された、読者からの質問や疑問を返答形式でまとめた一冊。30年前の内容な事もあり、現在では既に死語になっていたり、日常の中で受け入れられて当たり前の様に使われている言葉もあり、時の流れを感じたのが本音。改めて思うのは、日本語が乱れているという質問や意見は、今に始まった事ではなく昔から言われ続けていたのだなと。2020/11/24
よし
5
そもそも、文法は好きでなかった。五段活用など単なる受験知識として、無理やり覚えた苦い経験しかない。・・よんでビックリ。日本語の奥深さにちょっぴり触れさせられた。視聴者の文法の質問に答える形で、その歴史やきまり、いわれをわかりやすく解説してくれる。また、具体例も好奇心をくすぐる。例えば、「四大美人と何故言わないか？・・三の重視」「問いを作り、答えが表れる助詞・・は」「なぜ船は、泳ぐ と言わないのか？」「○○ の 馬鹿！（は とのちがい）」学生時代 井上氏から文法を習いたかった！2015/03/28
がらす
1
さまざまな切り口から、日本語の謎に迫る本。週刊朝日に連載されていたコラムをまとめたもののようです。「車は走る、飛行機は飛ぶ、でも船が『泳ぐ』と言わないのはなぜ？」「『〇〇ちゃんのばか』は『〇〇ちゃんはばか』と言うべきでは？」など、読者からの質問は興味深いものばかりです。温かい文体で、井上さんの人柄もよく伝わりました。2019/10/11
メイロング
1
前に読んでるはずだけどすっかり忘れていてお得。国語学者は正確を期するあまりわけがわからない定義になることが多々あるので、井上さんのような変換器を間に挟むといいですね。2019/01/09
