昭和陸軍の研究

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昭和陸軍の研究

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  • サイズ B6判/ページ数 2冊/高さ 21cm
  • 商品コード 9784022566539
  • NDC分類 396.21
  • Cコード C0031

出版社内容情報

著者の長年にわたる陸軍ものの総まとめ版といってよい。昭和陸軍はなぜあれほどの錯誤を犯したのか、その原因を追求して、まず、明治時代はじめのそもそもの建軍の歴史までさかのぼり、日本陸軍の持っていた独特のエトスが解剖されていく。そこまでさかのぼってはじめて見えてくるものがある.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』 301頁、より)

内容説明

国家を滅亡の危機にさらし、国民に苛酷な運命を強いた指導者たちは、その責任をとったといえるのか。二・二六事件で、青年将校をおだてておきながら、情勢が変化するや豹変し、鎮圧側に回った将軍。自らの栄達のためにだけ無謀な作戦を試みた指揮官。兵站・補給の後方思想がなく、兵士を飢餓地獄に追い込んだ参謀。戦後、GHQの一部にとりいり、旧陸軍再建を策した参謀など、「責任の自覚」がない軍人指導者の意識や行動を検証。五百を超す関係者の証言と、膨大な資料によって、その官僚体質を明らかにする。

目次

第1部 昭和陸軍前史―建軍からの歴史
第2部 昭和陸軍の興亡(張作霖爆殺事件と関東軍の陰謀;関東軍参謀・石原莞爾と満州事変;満州建国と陸軍軍人の錯誤;皇道派と統制派―二・二六事件の二つの顔 ほか)
第3部 昭和陸軍後史―戦後社会への影(敗戦時に指導者はどう身を処したか;参謀たちの昭和陸軍再建の動き;巣鴨プリズンでの軍事指導者たち;戦友会という組織にみる昭和陸軍の体質 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tan_keikei

2
日本陸軍の創設から最期までを膨大な資料と証言で丹念に追った歴史書です。第二部の満州事変以降は当時のエリート集団だったはずの陸軍の愚行録となっていきます。何かやらかす→反省せずも責任もとらずにウヤムヤ→前に進む→また何かやらかす、のサイクルが続いて太平洋戦争に突入していく。軍人こそ思想と哲学と広い視野が必要なんだなとしみじみ思う上巻でした。2014/12/26

Kazuo

0
タイトルが「昭和陸軍の研究」なので、研究結果を報告するのが趣旨と推察した。しかし、良く理解できなかったと感じたので、もう一度努力を試みた。結論として、この本は読むに耐えない。常に話題が前後している。どのような意図でそうしたのか理解できなかったし、そのことで読者の理解をはばんでいるように思う。(コメントへ続く)2015/07/09

Kazuo

0
「昭和陸軍を否定しつくしたところから真の戦後がはじまると考えるべきだ」と結んでいる。これが筆者の視点であり、バイアスとなっている。この強い思い入れのために、陸軍とは逆向きの錯誤に陥っているとは言えないか。なぜ昭和陸軍を否定しつくさなければならないのか。それこそが考察され説明されるべき論点だったのでは。2015/06/01

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