内容説明
なぜ執行は再開されたか。法務当局の「密行主義」に迫り、国内外に廃止の潮流を追う。
目次
序章 執行再開
1章 死刑執行の周辺
2章 死刑廃止条約の周辺
3章 廃止運動の潮流
4章 死刑とマスコミ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
抹茶ケーキ
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90年代までの死刑をめぐる動向。いろんな人に取材したりデータを集めたり、メディアの良いところが示されている本だと感じた。書中に団藤重光やダバンデールが参加した討論会の議事録が入っていて、それも参考になった。2016/11/14
ゆうか
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死刑賛成派として、反対派の意見を読むべきと思い、読了。死刑存置派の根拠が応報理論、世論、そして一般予防であるとしているところに疑問。わたしは死刑の根拠は特別予防と考える。しかし、刑務官はともかく、検察官、裁判官の死刑求刑や判決に対する恐怖が記されてる本は少ないので、その点良かった。死刑しかないだろう被告人に死刑と判決を下して「人殺し」と叫ばれた団藤先生の話は興味深い。2013/05/26