ルポ コールセンター―過剰サービス労働の現場から

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ルポ コールセンター―過剰サービス労働の現場から

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  • サイズ B6判/ページ数 171p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022513144
  • NDC分類 673
  • Cコード C0036

出版社内容情報

【社会科学/社会】「ぶっ殺す」「言い訳なんか聞きたくないわよっ!」「だからお前は電話番といわれるんじゃ、ぼけ」──追いつめられた人が、またほかの誰かを追いつめる場所?Wコールセンター?W。「1年間の離職率9割」を生む過剰サービス社会の見えざる実態に、朝日新聞記者が迫る。

内容説明

追いつめられた人がまた他の誰かを追いつめる場所“コールセンター”「1年間の離職率9割」を生む職場の知られざる実態に迫る。

目次

第1章 あるコールセンター
第2章 コールセンターで働く人たち
第3章 コールセンターの歩み
第4章 コールセンターの抱える問題
第5章 業界の模索
第6章 過剰サービス社会を変えよう

著者等紹介

仲村和代[ナカムラカズヨ]
1979年広島県生まれ。2002年朝日新聞社入社。長崎総局、西部報道センターなどを経て東京本社社会部勤務。遊軍記者として幅広いテーマで取材。社会的孤立や格差の問題を取り上げた「孤族の国」企画にかかわった他、両親の出身地・沖縄や、平和の問題を継続的に取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スパシーバ@日日是決戦

108
{2015年} 「官」をあげて地方(是非とも我が自治体に!と積極的に誘致をお願いしているのは、北海道・東北・九州)進出を推進しているコールセンターという存在は、一体なんなのか。中で働いているのはどんな人なのか。どんな環境で仕事をしているのか。コールセンターといっても通販、自治体や公的機関、保険会社や銀行など問い合わせに対応するもの(いわゆるお客様相談室)から、クレーム処理に至るまで様々な形態がある。クレーム処理の職場は、ブラック企業のイメージが強い。だが..。2016/02/12

kinkin

76
「コールセンター」の実態に踏み込んでいる。顧客サービスのため、アフターサービスのためコールセンターというのは多くの会社が運営しているがその実態は、地方の非正規社員の受け皿になっていること。また都会にコールセンターを置いた場合と違い、精神的にも辛い労働ながら離職率が高くとも代わりの補充がしやすいということ。コールセンターの業務が過酷なことはわかったがその背景にはやはり非正規雇用というものの存在が大きいことを知った。素人が素人を相手にコールセンターで対応する構図を感じた。図書館本。2016/01/28

おかむら

42
感情労働で離職率の高いお仕事コールセンター。一口にコールセンターといっても自社でやってる「お客様相談室」から丸ごと外注まで、内容もかかってくるイン(受注や苦情)とかけるアウト(勧誘や督促)と幅広いのね。業界全体の労働環境に関する研究がほぼ無いらしいです。研究者求む。コールセンターの良い事例(カルビーとか)も書かれてたけど、やっぱやだなーこの仕事、家族にはやらせたくない。あと電話かけるのって私ら世代から上の人が多そう。ウチの子見てるとほぼネットで解決してるもんな。ナマ電話苦手世代なのか。2016/01/08

nizimasu

11
宅配便同様、労働集約産業の最たるものであるコールセンター。日本では沖縄にかなりの部分が集まっているという実態に切り込みつつもその現場の様子を読んでいるとブロイラーの鶏舎を思い出してしまった。後半にはカルビーのようにお客様相談室を内製化している成功例も紹介しているがどこも定着率が悪く悪戦苦闘しているのが正直なところ。介護しかり日本のサービス過剰社会に対して著者の記者は疑問を呈しているがここでは感情労働という概念を紹介していて人とのコミュニケーションがいかにストレスになるかについて触れられているのが大きな収穫2016/02/12

かめぴ

11
コールセンターの末端感、を少しでも緩和しようとしているのか。日本の過剰サービスは今に始まったことじゃないけども、皺寄せが集中するのはいつも弱者。2015/12/27

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