南三陸日記

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022509697
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0095

出版社内容情報

朝日新聞南三陸駐在記者の人気連載コラム「南三陸日記」を単行本化。震災後に宮城県南三陸町に赴任し、被災地に住みついた記者が、そこで感じた日常の変化や人々の心の揺れなどを細やかに描く。秀逸な写真とのコラボレーションが胸を打つ。

内容説明

震災直後、転勤の内示を受けた。赴任先は、がれきに埋もれた「宮城県南三陸町」。実際に被災地で暮らしながら、日常の変化や人々の心の揺れを記録する。朝日新聞の好評連載「南三陸日記」を単行本化。

目次

序章 津波までの30分
2011年春(無事で申し訳ありません;作業用ジャンパー ほか)
2011年夏(娘よ、強く生きなさい;おなかの子の励まされて ほか)
2011年秋(観光ホテルの自習室;居酒屋「民家」 ほか)
2011年冬(小さな復興;塩害と冬タイヤ ほか)
2012年春(新しい年;母の名前 ほか)
終章 鎮魂歌

著者等紹介

三浦英之[ミウラヒデユキ]
1974年生まれ、神奈川県出身。2000年、京都大学大学院人間環境学研究科修了後、朝日新聞社に入社。仙台支局、東京社会部などを経て、東日本大震災に伴って新設された「南三陸駐在」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

54
読みながら、何度も涙がでそうになった。悲しみの涙が多いが、嬉しい涙の場面もある。亡くなった人への想い、残された人への想い、明日への想いが渦巻いている。その地に暮らすことでわかることも多い。現在進行形なのだが、この国は忘れようとしているのではないだろうか?2020/09/01

あじ

51
地震から津波到着までの30分が生死の分かれ目だった─。本書は南三陸に駐在した新聞記者が、被災体験を聞き取りしたドキュメントである。被災した人々が抱く強き想いが、憎きあの日の津波を寄せ付けぬ堅牢な防波堤となって立ちはだかる。◆2019.2.20に文庫化になった。表紙はランドルセルを背負った女の子。赤ん坊だった遺児(梨智ちゃん)が成長した姿なのだろうか?文庫版を読んだ読友さんに確かめたい。2019/04/01

きみたけ

49
著者は朝日新聞社の記者で、震災後新設した「南三陸駐在」として南三陸町に赴任した三浦英之氏。2011年6月から2012年3月までの間に朝日新聞全国版で毎週火曜日に連載された「南三陸日記」をもとに加筆した一冊。日記は記事とともに写真も添えられており、10年前の大震災の威力の凄さや遺族の悲しさがダイレクトに伝わってきます。一番衝撃的だったのは、南三陸町役場の職員で、高さ13メートルの防災対策庁舎の屋上で撮った「津波に飲み込まれる瞬間」の命がけの写真。撮影者は奇跡的に助かりました。10年あっと言う間ですね。。2021/09/16

バームクーヘン

9
2011/6~2012/3迄朝日新聞全国版で連載された記事に加筆されたもの。被災地の空気感がダイレクトに伝わってくる写真も多数掲載。「家も家族も無事で申し訳ありません」被災地で被害がなかった方のこの言葉に胸が締め付けられる。被災者の数だけ深い悲しみがある。それはもう他人には解らないであろうと思う。しかしそんな中での我慢強さ・何とか立ち上がろうとする芯の強さの様な物を感じる事ができたのが救い。あれから9年、でも復興はまだまだと聞いている。災害を風化させない為にも皆に読んで欲しいと思う。2020/03/16

Melody_Nelson

8
「災害特派員」を読んで、こちらにも興味を持ち、あっという間に読了。新聞に載せていたコラムのようなものなので短く、「災害特派員」を読んだ後なので、物足りなさはある。でも、じんわりする。 市井の人々が、あの震災をどう捉えているのか、どのように生活が変わったのか、何を教訓とできるのか。 もともと地震大国なのだし、今年は年初から能登であんな大地震が起きて、ますます考えさせられる。2024/01/11

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