内容説明
「ギリシャ発、世界恐慌」―危機の前線から緊急報告。PIIGS各国に加え、ドイツや非ユーロ圏のイギリスにも取材。欧州財政問題の「正体」に迫る、ビジネスマン・投資家必読の書。
目次
第1章 国家が破産するとき―ギリシャ
第2章 ユーロの正体―スペイン
第3章 内向きの皇帝―ドイツ
第4章 政権崩壊―アイルランド
第5章 生活大国のたそがれ―デンマーク・イタリア
第6章 「第三の道」という神話―イギリス
最終章 漂流する同盟―ポルトガル
著者等紹介
有田哲文[アリタテツフミ]
1965年、新潟県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。「週刊女性セブン」編集者を経て90年から朝日新聞記者。主に金融・財政など経済分野を取材。2009年4月からヨーロッパ総局員(ロンドン駐在)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fritzng4
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連日報道されるユーロ危機。一年前の本ではあるが、各国ごとの発端や状況が整理され理解がしやすい。しかし、ギリシャのやってきたことはひどい。あとがきにある「我々(日本人)はギリシャ人であり、同時にドイツ人でもあるのだ」という一文の意味は大きい。2012/07/29
Hideo Tsubaki
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構成の上手さが際立つ良書。一国ずつ順を追って説明してくれていたので、頭の中で国ごとにある背景を整理し、問題と可能性の両方を検討しながら読み進めることができた。民間の運動から地方の政治、一人物の講演に至るまで幅広く扱っているのにスマートにまとまっていると思います。おすすめです。2011/12/06
やいとや
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「欧州連合は、かつてのソ連に近づいている。もう機能しなくなっている。欧州連合の終わりが、いまここから始まるんだ。」2011/10/29
ホン
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イソップの「アリとキリギリス」 アリ国家もあればキリギリス国家もある 摩擦生じれば しがらみも発生する。個人間もアリもいればキリギリスもいる でも世の中うまくいってる。ただ国家と個人では やはり大きなズレを感じさせる。 「努力した国が努力しない国の世話を何でしなくちゃいけないのか」 ドイツ人の気持ちもよくわかるのだが…ユーロ圏では むつかしいようだ。2011/09/16