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老いへの不安―歳を取りそこねる人たち

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022508522
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C0095

内容説明

歳をうまく取れないために生じる恥、勘違い、いかがわしい振る舞い。老人たちの不安に向き合ってきた精神科医が、臨床現場での知見と数多くの文学作品の読解をもとに、老人の心に迫る。哀しくもおかしな老いの見本帳。

目次

序 初老期と不安
第1章 孤独な人
第2章 鼻白む出来事
第3章 老いと勘違い
第4章 孤島としての老い
第5章 中年と老年の境目
第6章 老いと鬱屈
第7章 役割としての「年寄り」
第8章 老いを受け入れる

著者等紹介

春日武彦[カスガタケヒコ]
1951年、京都府生れ。精神科医。日本医科大学卒業後、産婦人科医を経て精神科勤務。東京都精神保健福祉センター、都立松沢病院精神科部長、都立墨東病院神経科部長などを歴任。現在は成仁病院・顧問の立場で臨床および執筆を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nyah

18
さっき感想書いたのに消えてた。自分の為に漆塗螺鈿細工の棺注文したり、往診先で、早く死因を知りたいと、亡くなった人の解剖しちゃったお医者さんが気になった。年を重ねると老人になるのだと思ったが、歳を取り損ね、精神的には古びた中年でいるから齟齬が起きる。私は年を取るのは難しいと言っても、できれば年を上手く重ねて円熟したバアさんになって、晩年は面倒くさい事から解放されて、若者から邪険にされないような感じで、ニコニコ笑って日向ぼっこが似合う生活がしたいと思ってます。2019/04/21

うさうさ

9
60歳を手前に控えた著者が、自分の思い描く老いと現実について語る。様々な文学書や詩集から引用されていて、あまりよく分からなかった。どうやら60前後にポイントが来るようだ。2015/02/17

paluko

4
再読だったの? すっかり忘れていてショック。純文学の作品からの引用・紹介が多くて春日氏の文章の存在感が薄いかんじ。p.24から9頁を費やして紹介されている塩野米松『天から石が』だけはちょっと読んでみたい気がした。2019/10/30

plum

4
58歳になった著者が「いかに上手く老人となっていくか」,現代において,思考したアンソロジー。著者の豊富な文学書体験に拠りながら,老いの見本帳(ダークサイド版)が綴られてゆく。ふり幅おおきな老人や,精神科臨床の,ときにはグロテスクな患者たちの行動を直視することで,いたずらに不安を増殖させないようにしている。どうやら60歳前後に変身のあやういポイントがあるらしいが,老いに逡巡するよりは,今一度自分の幸福について考えると良いのではないか,ということかと思う。2014/10/05

くらーく

2
ああ、こんな老人にはなりたくないねえのオンパレード。でも、そのうち逝っちゃうのだから、どうでもいいかとも思ったり。確かに老いる事は難しい。。。けど、老いはきちゃうからね。2016/07/01

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