政権交代という幻想―ラスプーチンかく語りき〈3〉

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  • サイズ B6判/ページ数 390p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022507938
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

内容説明

3.11後、日本が向かう道はどっちだ?原発・沖縄・天皇…内部と外部の問題をどう解きほぐしたらいいか。情報と思想をめぐるスリリングな対話。

目次

田母神論文の先にあるファシズム
言葉が現実を動かす
再び、日本特殊論への収斂
西松建設事件は国策捜査なのか
官僚という存在
社民勢力との対決
科学から宗教へ
天皇制というマジックワード
ねじれた理論
左右を切った“全体の代表”
政治エリートたちの集合的無意識
対米外交に見る帝国主義時代の到来
小沢一郎が送ったシグナル
二重権力と“やつらの戦い”
小沢vs.検察の見方
「友愛」には鉄の爪が潜んでいる
政権交代後の風景
「二つ目の月」と沖縄
鳩山由紀夫と菅直人
「最小不幸社会」の招待
軽すぎる言葉
特捜検察の病理
非対称なナショナリズム
国家の正義と社会の正義
ウィキリークスが内包する思想
ネットメディアは生の姿を伝えるか
新聞のわかりづらさ
決断主義という偶像
逃げる自由

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
作家・元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修士課程修了後、外務省入省。分析のエキスパートとして対ロシア外交で活躍。2002年5月、背任容疑で逮捕。東京拘置所に512日間勾留される。05年に発表した『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社、現在は新潮文庫)で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞

魚住昭[ウオズミアキラ]
ノンフィクション作家。1951年、熊本県生まれ。一橋大学法学部卒業後、共同通信社入社。社会部で司法記者として東京地検特捜部、リクルート事件などを取材。96年、社会部チームで連載し、その後出版した『沈黙のファイル―「瀬島龍三」とは何だったのか』(共同通信社、現在は新潮文庫)で日本推理作家協会賞(評論部門)受賞。96年退社。2004年、『野中広務差別と権力』(講談社、現在は講談社文庫)で講談社ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りり

8
政局とはルールの存在するゲームである。そのことを心得ていないと、足元をすくわれる。正義とか国家とか耳触りの良いことを半ば本気で言っているようでは話にならないのであろう。権力と欲望は大変に相性がいいのだが、イコールではないんだな、と思わされた。佐藤優さんはいつものごとく、対談相手に〝説明”している。本人は職業作家と自称しているけれど、私にとって佐藤さんは池上彰さんよりも〝説明”若しくは〝解説”の人なのだ。2015/03/24

羊山羊

4
前半より後半のほうが、時事ネタを話しているぶん理解しやすかった系。最後のあとがきの福島原発への言及の下りで、「人間は自然には勝てない」という趣旨のことを仰っていたのが印象的。今の日本人のどのくらいがそういう意識を持っているだろう…?2018/09/23

amanon

4
内容はともかくとして、このタイトルは何なのだろう?という気持ちが拭えない。本書を読む限り、佐藤氏はある程度まで民主党政権を評価していたと思えるのだが。個人的にはこのタイトルに込められた意味についてもう少し言及してもらいたかった。内容については、やたら官僚や政治家の名前が出てきて、正直ついていけなかった。佐藤氏の状況分析にもう少し、哲学や神学の蘊蓄が挿入されていたら面白く読めたのだが。ただ、近年…特に震災を境にして、日本がますます抜き差しならない状況に追い込まれているということは理解できた気がする。2013/08/17

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