なぜ「自由」は不自由なのか―現代リベラリズム講義

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022506290
  • NDC分類 309.1
  • Cコード C0036

内容説明

ネオリベはリベラルか?フリーターは自由か?わかるようでわからない「自由」の正体がわかる24講。

目次

信教の自由
プライバシーと自己決定
労働と自己決定
自由/責任/正義
自由意志をめぐって
自由な主体をめぐって

著者等紹介

仲正昌樹[ナカマサマサキ]
1963年広島県生まれ。政治思想史、社会思想史、社会哲学。東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(学術博士)。現在、金沢大学法学類教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamikin

5
仲正節炸裂。最近思うは左派の論理を批判するその論理だと右派も同じ論理で批判できるのに、なぜ仲正は左派ばかりを批判の矢面に立たせるのだろうかということ。もちろん、その理由は左派が嫌いだからなんだろうけど。右派も左派も同じように批判して頂きたい。本書はもちろん思想について言及された本なのだが、思想と言うよりも「思考法」として参考になる。すなわち応用性があり、また普遍性を持つ内容。ビジネス書的。すぐに読み終わるので出かけるときは本書以外にもう一冊持ち歩くように。2009/08/29

やまやま

3
「自由の「自己矛盾』について」という書き出しからはじまる。自己を説明できる原理を内在させることはなかなか難しく(できないのでは?)、やさしい論理学の本のつかみには「クレタ人のたとえ」がよくあるが、本書でもその思考のパラドックスと魅力を述べているように思われた。多くの矛盾する思考法や実例を掲げている。論理学自体を論じているのではなく、社会的価値と関連づけて議論する姿勢はいつもどおり。ロールズやミルの論理立てが若干でも理解できるようになったのは仲正先生の解説からと感謝している。センの理解にも役だった。 2019/05/05

左手爆弾

2
仲正氏らしい、ネチネチとして皮肉っぽい書き方。自由について語るのは、以外と難しいよ、という話。ある意味それだけである。「自由について〜という意見を持つ人がいるが、それは本当に何か言えているんだろうか」みたいな話が多い。やり玉にあがるのは左派論者の感情に起点を持つ議論。その一方で「●●だといわれても、●●ではない私には共感できない」みたいなことを言う。要するに、どういう視点で議論をしたいのかが不明瞭。問題の整理にはそれなりに役立つだろう。2012/06/13

けんちん

2
雑誌の連載が一冊に纏められた本なので、全体の統一感がない。「自由」という非常に抽象的なテーマのため、結論ははぐらかされているが、「自由」を論じるために考えなければならない多々ある問題を整理し、偏りはあるが丁寧に解説してある。結論は読者自身に丸投げしてあるが、自由について考えるいい道標にはなると思う。2010/12/30

nishi_51

1
丸投げすることを前書きに書いてあるし知識のない俺でも読めて楽しめる良書。2013/09/29

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